チュニジアで無差別襲撃事件

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何度となく旅に出たけれども、“遠くまで来たな…”と思えた旅は、これまでに1回しかない。
それがボクの場合、チュニジアの旅だった。
初めての海外であったタイの旅から半年くらいが過ぎた頃に行った、生涯で2ヶ国目になる海外の国。
初めて“遠くに来たな”と思った旅。
それは、忘れられない気持ちだったし、それまで抱いたコトのない気持ちだった。
だからこそ、自分にとって、チュニジアと言う国は、ココロの中にいつも再訪したい場所の1つだったのだけれど、18日、首都・チュニスにあるバルドー博物館で、外国人を狙ったかの様なテロが発生した。

事件の詳細

観光バスで来館した団体客に紛れて、普段着で入館し、団体客が館内に入ったのを見計らって無差別に銃撃を開始したと見られ、実行犯は今の所、2人だと思われている(その他にもう1人いたと言う説も挙がっている)。その後、治安部隊と2時間近い銃撃戦になった。

犠牲になった人の多くは、即死状態であったとされ、合計で23人が亡くなっており(内、21人が現場で亡くなっているのが確認されている)。

それぞれ頭や手足などに複数の個所に被弾した人が多く見られている模様で、確固たる意志を持った襲撃であったのが窺い知れる。

翌日には、ISと見られるグループが犯行声明を出しているが、実行犯である2人は、チュニジアの過激派組織である“アルサール・シャリア”のメンバーであり、隣国であるリビアへの渡航歴があるコトから、リビアで軍事訓練を受けて、2014年の12月に帰国したと見ている報道が多く見られている。

事件が起きたバルドー博物館は、国立の博物館で、13世紀のハフス朝の宮殿として建てられた建物を利用した首都・チュニスの郊外にあり、古代ローマのモザイクから古代ギリシア・イスラム時代の遺物などが主に収蔵されている博物館である。

ジャスミン革命からアラブの春へ

実行犯の2人が射殺されているので、その背後関係などが、すぐには明らかになっていないが、ジャスミン革命からのチュニジア・近隣諸国の混迷の流れとは無関係ではないだろう。

2010年12月にチュニジアで起きたジャスミン革命。
それによって、ベン・アリー大統領は失脚し、サウジアラビアへと亡命。
23年間も続いた政権が崩壊するに至ったばかりでなく、エジプトや中東諸国へ民主化運動が瞬く間に飛び火する結果になり、

  • ヨルダン:サミール・リファーイ内閣総辞職
  • エジプト:ムバラク大統領政権崩壊
  • バーレーン:死者の出る騒乱が発生
  • リビア:カダフィ政権崩壊
  • シリア:内戦状態へ
  • イエメン:サーレハ大統領辞職
  • アルジェリア:非常事態宣言の解除(野党勢力弾圧の手段であった)
  • モロッコ:国王権限の一部を議会移譲

などに結び付くコトになった(細かく言えば、もっと多くの国に波及しているけれど)。

エジプトやリビア、シリア、イエメンなど、騒乱が起きた国のその後は、混迷を極めていると言え、イスラム過激派組織の伸張を招いた他、テロ組織との結び付きが強固になったきっかけになったのだが、チュニジアは比較的穏やかだったと思われており、直後の議会選挙では、イスラム政党が第1党に躍り出るコトになり(現在は第2党)、中道左派政党と社会民主主義政党との3党の連立政権が樹立された。

紆余曲折があったのは、事実だろう。
日本にいると、あまり伝わってこない話ではあるが、宗教政党と世俗政党との間のギャップが埋まらないのも、事実だと思う。
また、ジャスミン革命の根本は、ベン・アリーによる長期の独裁ではなく、経済政策であったり、経済格差、特に若年層の失業率の高さが問題であったのだが、それが解決されていないのも事実だ。

だが、他の国よりも、まだ上手く政権が機能していたと思われていた。

そんなチュニジアで、一体、何があったのだろう…

そもそも、世界が変わると思われた、“アラブの春”とは、一体、何だったのだろう…とすら、思えてくる。

どうやって身を守ればいいのか

それにしても、今回の様なやり方をされると、逃げようがないとしか言えない。

いや、そもそも無差別テロと言うのは、防ぎようがなかったりするのだが、それが改めて明らかになった事件でもある。

自分の身は、自分で守る。
それが海外では鉄則だが、今回の様なケースだと、対処の仕様がない。
危険な場所にはそもそも立ち寄らないと言うのが、根本ではあるが、それはいたちごっこに過ぎないだろう。

危険度情報など、もはやアテに出来なくないレベルになって来るのではないか(勿論、それは今までも同じコトではあるが、少なくとも参考には出来たと思う)。

旅と治安とそのリスク。
それらを天秤に掛けて、旅をするしかないのだろうか…

そんな時代が来ているんだ…と改めて、肝に銘じるしかないのだろうか。

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