北陸新幹線、暫定ダイヤで全線運転再開!
先日の台風19号で、長野新幹線車両センターが水没したほか、線路などにも被害があった北陸新幹線ですが、2019年10月25日、東京~金沢間の全線で運転を再開します。
車両センターにあった合計10編成の新幹線車両を使えないままでの再開になるので、当面、車両の絶対数が足りていないコトもあり、暫定的なダイヤを組んでの運転再開です。
実際には、どのぐらい不通になる前と列車が減っているか…と言う点ですが、以下の通りになっています。
列車名 | 区間 | 被災前 | 暫定ダイヤ | 増減 | |
かがやき | 東京~金沢 | 上り | 10本 | 9本 | ▼1本 |
下り | 10本 | 9本 | ▼1本 | ||
はくたか | 東京~金沢 | 上り | 14本 | 14本 | 増減なし |
下り | 14本 | 14本 | 増減なし | ||
あさま | 東京~長野 | 上り | 17本 | 12本 | ▼5本 |
下り | 17本 | 11本 | ▼6本 | ||
つるぎ | 金沢~富山 | 上り | 18本 | 17本 | ▼1本 |
下り | 18本 | 18本 | 増減なし |
大きく減るのは、東京~長野間を走る「あさま」と言うコトになり、東京~金沢間の全線を最速で走る「かがやき」は運転本数の減少は最小限に留め、同じく東京~金沢間を走る「はくたか」は増減なしと言う形なので、全線での運転に重きを置いた暫定ダイヤと言うコトになりました。
「あさま」減少で、途中駅救済措置も!
このため、「あさま」が停車していた途中駅で、運転本数が減ってしまったコトから、幾つかの臨時措置が取られています。
・本庄早稲田駅に上越新幹線「とき」の一部が停車:とき313号(10:20発)・とき331号(17:07発)
・高崎→東京行きの臨時「たにがわ」を運転:
たにがわ50号(高崎7:02発東京行き)・たにがわ54号(高崎7:58発東京行き)
・安中榛名駅に臨時停車:はくたか553号・あさま605・617号
・佐久平駅に臨時停車:はくたか559号
既に、指定席の発売開始は、2019年10月24日11:00から、全国のみどりの窓口やえきねっと予約などでスタートしていますが、運転見合わせになる前に10月25日以降の指定席券を既に購入している場合は、同じ列車名での運転がある場合は、予約した席でそのまま利用が出来るとのコト。ただ事前に購入していた列車が運転しない場合は、駅の窓口まで申し出る必要があるとのコトです。
また下りのはくたか595号と上りのあさま400号・たにがわ50・54号、はくたか592・594号の6列車については、11月30日以降の運転計画が未定の為、それ以降の指定席販売は、運転計画が定まり次第の販売になるとのコト。
しばらく影響は残りそうだけれども…
事前に東京~金沢間は90%程度の本数で運転再開と言うニュースがありましたが、実際に暫定ダイヤを見てみると、思ったよりも本数があるな…と言うのが正直な印象でしょうか。
北陸新幹線で使用している車両の編成は、予備運用を含めて、30編成だった訳ですが、その内の10編成が使えなくなった訳で、1/3と言う車両がない中では、本数をキープしている感じがあります。
東北や上越新幹線で使用している車両なども持って来たりしているのかな?
色々とJRがやりくりをした結果なのでしょうね、コレは。
そして、こんなに早く金沢まで全通するとは思わなかったな。
この先、上越新幹線向きに建造していた新造車両を、北陸新幹線に回すと言う計画がある模様ですが、それにしてもスグに作れると言う訳でもなく、しばらくはこの暫定ダイヤを基にした運用になるのかな、と。
正月などを含めて、弾力的な運転は望めないのでしょうから、影響はまだまだ残ると言うコトにはなりそうですが、それでもこの大動脈がしっかりと復旧したと言うのは、大きな意義のある話なのだと。
それにしても、JALやANAが、北陸新幹線が金沢まで開通した後も、羽田~小松・富山線を維持して来たのも、こう言う災害があると、光るなぁ…と、改めて。
北陸新幹線が見合わせている際は、大型機での運用を行うなど、柔軟に対応していましたからね。
やっぱり災害の多い国ですから、1つの交通手段に頼ると言うのは、危険な話だな…と。
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