ゾーンHへ、ワンランクのダウン!
「JAL」が、2025年6月1日以降の発券分からの国際線に適用する「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)を発表しました。
現在のサーチャージは、「JAL」の場合、ゾーン「I」ですが、6月以降の発券分からはゾーン「H」になり、ワンランクのダウン。
ひとまず、燃油サーチャージ額は、こんな感じ。
現行 | 6月1日以降 | |
韓国・ウラジオストク | 3,500円 | 3,000円 |
東アジア(韓国・モンゴルを除く) | 8,500円 | 7,400円 |
グアム・パラオ・フィリピン・モンゴル・イルクーツク | 11,000円 | 9,500円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク | 18,000円 | 15,500円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 21,000円 | 18,500円 |
北米大陸・欧州・中東・オセアニア | 33,000円 | 29,000円 |
燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2025年2月~3月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均88.25US$(前回は90.96US$)。
ここに平均の為替レート1US$=150.49円(前回は1US$=155.03円)を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、13,281円(前回は14,103円)になり、これが基準値と言う形になります。
今回の改定分は、2025年6月1日~7月31日までの発券分が対象になります。
為替効果!さらに次回も期待大!
1ランクのダウン。
前回は1ランクのアップだったので、前々回と同様のサーチャージ額と言う感じになりますね。
シンガポールケロシン市況価格の2ヶ月間の平均値は、そこまで変化はないので、今回のダウン要素は為替と言うコトに尽きます。
為替レートが1ドル=150.49円。
前回から見ると5円近く、変化があったのが大きかった感じ。
為替レート的には、現時点でのレートが142円前後。
燃油サーチャージはあくまでも2ヶ月間の平均値なので、今後、まだどうなるかは分からないですが、ここまで為替レートが変わってくると、さらに次回の8月改定もダウン基調なのは間違いなさそう(トランプ大統領効果ですね)。
今回は下がったと言えども、1ランク限り。
まぁ、嬉しい話ではありますが、金額としてみると、やや限定的な下げ幅。
北米大陸まで往復すると、66,000円が58,000円になった感じで、やっぱりもうちょっと下がってくれないとなぁ…と。
なので次回の改定に期待したいところではありますが、8月改定で下がると、翌年の夏の旅程に影響を与えてくるのが嬉しいところですよね。
ANAとJALとで差が出ているサーチャージ
燃油サーチャージは、毎回、「JAL」が先に発表。
「ANA」が数日後に発表と言う流れが続いているので、今後、「ANA」もダウン基調での発表があるのかな…と言う感じですが、前回の改定から今まで同額で推移していた「JAL」と「ANA」の燃油サーチャージ額に差額が出ています。
「ANA」がベースとなる基準額を改定したコトから生じている差額ですが、今年度いっぱいは基準額に改定がなければ、この差額が続くコトに。
基本的には「ANA」の方が高い設定になる訳ですが…
結局、どちらを選んだとしても高い。
そう言う話ですね、残念ですが。
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