世界初!鉄路も道路も走るDMVが、阿佐海岸鉄道で12月25日から運行開始!

[temp id=2]

世界初のDMV、阿佐海岸鉄道で12月25日~!

徳島県南部の阿波海南(徳島県海陽町)~甲浦(高知県東洋町)駅間10.0kmの阿佐東線を運営している「阿佐海岸鉄道」が準備を進めて来た、鉄路と道路の両方を走行する「DMV」(デュアル・モード・ビークル)の営業運行開始が、2021年12月25日からになるコトが発表されました。

「DMV」は、2011年から検討と実証試験などが行われて来ていたが、「阿佐海岸鉄道」が2017年に2020年までの導入を決定し、整備が進められて来ていたが、工事着手が遅れたりしたコトや性能試験項目が増えたコトもあり、東京オリンピック・パラリンピックの前までの導入でスケジュールが見直されていた。

だが運行開始を前にした2021年6月に開かれた国土交通省での技術評価検討会において、前鉄輪の車輪アーム部分に補強が必要と指摘されたコトで、課題の解決が急がれていた。

今回、疲労限度に関する許容応力の範囲内であるコトが確認され、営業運行開始にこぎつけたと言う感じ。

運転の内容は、以下の通り。

・阿波海南文化村(町立海南病院)~道路~阿佐海南~鉄路~甲浦~道路~道の駅宍喰温泉…
 平日13往復・土日祝日(当面)14往復

・阿波海南文化村(町立海南病院)~道路~阿佐海南~鉄路~甲浦~道路~むろと廃校水族館~室戸岬~海の駅とろむ(室戸ドルフィンセンター)…
 土日祝日のみ1往復
 *室戸岬方面発着便は道の駅宍喰温泉は経由せず

従来通り、JR牟岐線と阿佐海南駅で接続する形。

必要に応じて、平日は阿波海南文化村09:30・10:57発と道の駅宍喰温泉14:31・16:11発の2往復が、土日祝日は阿波海南文化村11:21・12:47・14:14発と道の駅宍喰温泉12:03・13:29・14:56発の3往復が設定される予定。

なお従来、甲浦駅で乗り継ぎが可能だった高知東部交通バスや徳島バス南部へは、海の駅東洋町で行われるコトに。

当面は予約制での運行に!

運賃は阿波海南文化村~道の駅宍喰温泉で大人800円。鉄道モード区間の阿波海南~甲浦間で500円。
土日祝日のみのルートだと、阿波海南文化村~海の駅とろむで2,400円。

定員は乗務員を合わせて23名(座席数は18席・立席5名)。

「DMV」は3台が既に納車済み。
鉄道モードの際は、鉄道事業法に基づき、バスモードの際は道路交通法に基づき営業されると言う形。

「DMV」での運行になると乗車定員が少なくなり、運行開始直後は繁忙が見込まれるので、一部を除き、乗車予約制になる見込みで、高速バス予約サイト「発車オーライネット」を通して2ヶ月先の便までの予約が受け付けられる予定。

運行開始初日は、全便予約対象。

その後は、16席を予約対象として受け付ける予定。

また阿波海南文化村・宍喰駅・海の駅東洋町・道の駅宍喰温泉と車内で乗車券の販売が行われるとのコト。

シームレスな交通機関は、救世主となるか?

世界初となる「DMV」。

前例がない分、ごたごたしているのは否めないですし、関係各位の苦労も絶えないのは、想像がつく話。

通常4年ごとの重要部検査を、当面は1年ごとに実施するなど、不安要素もあるのだとは思うけれど、まずは第1歩と言う感じ。

線路から道路へ…

シームレスな交通網の実現と言う形になる訳ですが、元々、「阿佐海岸鉄道」は第3セクター鉄道の中でも輸送密度が低い鉄道会社だった訳で、どこまで盛り返せるのか…と言う感じも。

もちろん、当初は目新しさと言うのもあるのでしょうが。

やっぱり運賃が日常で使うにしては、対距離で高いと言うのもネック。

さらに定員も少ない訳ですし…
逆に、バス転換じゃダメだったのか?と言う感じがしなくもない。

ただバスに転換した所で、人が呼べる訳でもないのも事実だろうけれど。

なんか個人的にはこの辺りがモヤッとしたままなのですが、それでも次に繋がり、地域の活性化と利便性が向上されるのは間違いない話なので、今後、安全運行が続けられ更なる動きに期待したい感じがあるかな…と。

でも、やっぱり定員が少なすぎるので、他の路線に導入となると、向いている所って、あるのかな?と言う気はしますけれどね。

Sponsored Link



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください