カタールと中東5ヶ国が国交断交!!

カタールとサウジアラビア・UAE・バーレーン・イエメン・エジプトが国交断絶!!

サウジアラビア・UAE・バーレーン・イエメン・エジプトの中近東・アフリカ5か国が、カタールとの国交を断絶すると発表した。

カタールがイスラム主義組織ムスリム同胞団やハマスなどのテロ集団を支援し、地域の不安定化の原因を作っていると非難しており、今回の措置については、テロと過激主義の危険から国家の安全を守る為と説明しているとの報道がある一方、カタール政府側は、“事実の裏付けがなく、正当化できない”と反発している。

背景としては、イランとの間で対立が深まる中、カタール政府がイランが後押ししている武装勢力に協力しているとされているのが大きいと言われている。

カタールには、ハマス(パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織)のハレド・メシャール前最高指導者が亡命死活を送っていたり、タリバンもドーハに事務所を開設していたりする訳だが、それよりも中東エリアの米軍で空から全作戦を指揮している基地もカタール国内にあり、今後のアメリカの中東での動きが気になる所ではあるが、そんな米軍基地があるカタールに対して、5か国が断交と言う強い措置を示した余波は、多方面に及ぶ可能性がある。

カタールは半島の国ではありますが、この断交で、陸の孤島と化すのに加え、中東で国交を断絶していないのは、オマーンなどごく僅かになってしまいます。

この国交の断絶で生じる余波も既に幾つか出て来ており、今後もその余波が広がるコトが容易に予想されます。

カタールを結ぶ空路も続々、運休発表

まず、陸・海・空路での交通を遮断すると既に発表している国があり、それに合わせて、

  • エティハド航空:ドーハ~アブダビ路線を6月6日付で運航休止
  • エミレーツ航空:ドーハ~ドバイ路線を6月6日付で運航休止
  • カタール航空:ドーハ~ダンマン・リヤド・アブハ・ヤンブー・フフーフ・ジェッダ・マディーナ・ブライダフ・ターイフ路線の運航休止
  • サウディア:ドーハ~ジェッダ・リヤド路線の運航休止

既に発表になっているだけでこれだけの路線の運航休止が発表になっています。

エジプトも同じ様に交通の遮断を行うコトが発表されているので、この動きはさらに加速するコトになりますが、日本からの乗り継ぎも多いカタール航空なので、中近東に向かう方は、今後の動向には注視しておきたい所。

因みに、現時点でまだ発表になっておらず(もしくは単に情報を手にしていないだけかも)、今回の国交断絶で空路の運休の可能性があるのは…

  • バーレーン路線
    ドーハ~マナーマ:カタール航空・ガルフエア・パキスタン航空
  • エジプト路線
    ドーハ~カイロ:カタール航空・エジプト航空
    ドーハ~アレキサンドリア:カタール航空・エアアラビアエジプト
    ドーハ~ルクソール:カタール航空

因みに、今回、イエメン側で国交断絶の発表をした南部スンニ派・ハーディー大統領勢力側になると思われますが、北部フーシ派のクーデターが勢力を維持している中なので、こちらの断交は、少し流動的と言えるのかも。

これからの動きはどうなる?

それにしても、5ヶ国が一気にと言うのは、さすがに驚きを隠せない部分が。

経済的な余波としても、日本時間の昼過ぎには、ブレント原油8月先物価格が1.42%の値上がりで1バレル50ドル66セント、WTI原油は1.43%の値上がりで1ッバレル48ドル34セントなどを付ける場面も(現在はまた下落基調)見受けられ、今後の原油価格の価格変動は気にせざるを得ない所。

さらに中東のパワーバランスがどう動いていくのか。
アメリカがどう言う動きをするのか。

イスラム過激派との戦いが、どう変貌するのか。

これからもこの国交断絶の動きが加速するのかどうか。

中東情勢が、また少しきな臭さを増さざるを得なくなるのかなぁ…と言うのが、素人的に思ってしまう部分。

そして、既に国交を断絶までしてしまうと、修復の余地が随分と狭くなってしまう感じも。

せめて大使召還とか、そう言う手順があっても…と言う感じもしなくはないけれども。



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