旅をしていると、やっぱり食事と言うのは、一大イベントだなぁ…と思う。
毎日3回はそのイベントが来る訳で、食事が口に合う国や、選択肢が多い国はホントに助かる。
そう言う意味では、モロッコと言う国はおススメしたくなる国に挙がって来ると思うのですが、何故、日本にはモロッコ料理屋って少ないんでしょうね。もっとお店があってもおかしくはない気がするのですが…
いよいよラマダン開始日
前日の夜、明日からのラマダンの様子が今一つ分っていなくて、安食堂で、
“明日はやってるの?”
と聞いたら、
“明日からは仕事しない”
とスパッと答えられ、ホントに店閉まっちゃうかも…と朝食だけは買ったのですが、パンを買った屋台でも、
“明日も夜、売ってる?”
と聞いたら、
“明日からは仕事しないよ”
と答えられてしまい、戦々恐々としながら、ラマダンを迎えました。ってか、明日からどうなるんやろ…と大きな不安を抱えながら。
ラマダン。
イスラム教で聖なる月。
ってか、ラマダン入りする日と言うのが、これまた良く分らなくて、実は他の国は1日前からラマダン入りしているのに、何故かしらモロッコのラマダンはそれから1日遅れての実施(そもそもラマダンの始まりはお告げがないと始まらないから、不安定だと言うのを加味しても、この1日遅れの意味が何処から来ているのかがさっぱり分からない)。
更に言えば、ラマダン中はサマータイムがなくなるので、1時間だけ時間が変わるのですが、何故かサマータイムがなくなったのは、前日から。
良く分らないので整理してみると…
1.3月下旬からモロッコはサマータイム実施中
2.6月6日にサマータイムが中断・他のイスラム諸国はラマダン入り
3.6月7日にモロッコがラマダン入り
*ラマダンの実施される日程は毎年異なります
何故、1日前倒しでサマータイム中断?
モロッコでラマダンが始まる6月7日にサマータイム中断でも良かったのでは?
ってか、何故、モロッコのラマダン入りは他の国と違うの??
色々と良く分らないままでしたが、とにかくラマダン入りしました。
ラマダン期間中の街中
ラマダンの説明は次回に回すとして、超・簡単に言ってしまえば、“太陽が昇っている時間は断食をする”と言うコト。
なので、まだ日の昇る前に起きて、ちゃんと前日に買っておいた朝食を食べて、日中に備えてみる。
そして再度、ひと眠りしてから、街に出てみると…
ホントに飲食店がやってない。
やっていなさすぎだろうって位に、キレイに閉まってる。
いや、飲食店だけじゃなくて、他のお店も結構な勢いで閉まっている。
シャウエンはそもそも観光地。
アトラス山脈よりも北側に位置しているし、山に沿って街が形成されているので、日陰もある。
なので昼間は確かに暑いけれども、まだ2時間位の外出ならば耐えられるけれども、観光地だから、もう少し、お店はやっているモノだと考えていた自分が甘かった様です。
そして、ラマダン中は、基本的にボクも、
- ご飯は日中は食べない
- 水分補給は行うとしても宿の中だけ
- タバコも宿の中だけ
と言う風な形でですが、実践してみたのですが…
耐えられません。
もう16時位にはご飯のコトしか考えてない状態に。
これが1ヶ月も続くのか…と考えただけで億劫になるのは信心が足りないのでしょうが(元々、信仰している宗教が違うから当たり前ですけれどもね)、ラマダンになる前にひとまずフェズから移動しておいたのは正解だったなぁ…とも。
ってか、旅人泣かせです。
これでは昼間に外に出る気にもならない。
折角、モロッコは街中に気軽に立ち寄れるカフェがいっぱいあるのに、基本的に閉まってるし、仮に開いていたとしても、周りの地元の方が実践している最中、悠々・堂々と飲み物を飲む勇気は小心者の自分にはなく…
ようやく1日の終わりを告げるアザーンが流れた瞬間、“待ってました!”とばかりに外に飛び出ましたが…
その瞬間の外は、さらにお店がやっていないし、人は1人もいないし、思わず、
“ゴーストタウンかよっ!!”
とつぶやきたくなるくらい。
みんな、ラマダン終了と同時に夕食を食べているので、飲食店以外もほぼ全て一時休みになり、街中がゴーストタウンと化してました。
いや、飲食店も食べながら営業していたりしているので、効率悪いし。
おいおい…
さっさとこちらもご飯、食べたいのにい…
でも、道で食べていたりする人や、外から見える場所で食べている人には、がんがん誘われましたけれどもね。
[amazonjs asin=”4344404866″ locale=”JP” title=”モロッコで断食(ラマダーン) (幻冬舎文庫)”]
コメントを残す