Blogが市民権を得て、Blogから本になると言うケースが多く見受けられるようになった。
Facebookから本になったケースもある。
ただtwitterから本になると言うケースは、そう多くは見られない。
そりゃ、そうだ。
twitterはあくまでも短文。字数制限があるから、なかなか1冊のボリュームになりにくい。
インドがギュッと
で、この本である。
なかなか1冊のボリュームになりにくいと言うのを、覆す面白さ。
twitterから本になったから、あくまでも内容がないのかなぁ…なんて、つい思ってしまうけれども、確かに、そんなに内容がある訳でもない。だけれども、無意味に惹き込まれる様な、不思議な1冊なのは、間違いがない。
そもそも、“ムンバイなう。”のタイトルが、秀逸。
これ以上の、タイトルが見当たらない。
ジャケ買いならぬ、タイトル買いと言う行為があったら、かなり上位に来る様な、そんなタイトルである。
twitterからの投稿をまとめたので、それぞれが進行形なのだけれど、別に、ガイドブックになっている訳ではない。
ってか、旅の案内本としては、何一つ、役に立たない1冊に仕上がっている。
でも、インドとインド人がギュッとその短いつぶやきの中に凝縮されている感じ。
行ったコトがある人だけ共感できる?
多分、行った人しか、笑えないかも知れない。
いや、行ったコトがなくても、多分、笑えるんだけれど、行ったコトがある人ほど、インドが好きな人ほど笑える仕上がりになっていると思う。
ムンバイで一番おいしいものは、コカ・コーラです。
なんて、何気ないつぶやき。
でも、何処かクスッと笑えてしまう。
土埃にまみれ、カレー味三昧の日々に、コカ・コーラ。
インドの暑い大地に、インドの熱い人達に囲まれて、コカ・コーラ。
そう、やっぱりおいしかったなぁ…なんて、つい頷いてしまう。
普段、ボクなんてコーラとか炭酸飲料なんて、何一つ、飲まないのに。
サクッと読めてしまうんだけれども、何か、じんわり来る…みたいな。
つい読み過ごしてしまうんだけれども、もう1度読めば、クスッとしてしまう…みたいな。
インドの洗剤は、日本のものの3倍泡立ちがいいけれど汚れが落ちずに色落ちします。
とかも、分かる人しか笑えないつぶやきだけれど、分かる人には、笑えてしまうつぶやき。
インドも、発展を続けている。
でも、何だか、“インド、だなぁ”と、思わせてくれるつぶやきが、丸々1冊、詰まっている。
twitterからの1冊だからと言っても、馬鹿に出来ないなぁ…と。
と言うよりも、下手な文才の人が描く旅行記よりも、余分がないだけに、超直球で面白く読めたりする。
因みに、第2弾として「ムンバイなう2」も出ています。
気になった方は、ぜひ、あわせてどうぞ~♪
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