『たまたまザイール、またコンゴ』

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田中真知著:たまたまザイール、またコンゴ

2015/06/15初版
偕成社・刊

コンゴ川を下るスペクタクルな旅

帰国して最初に読了した旅の本。

とは言っても、旅立つ前に購入していた本ではあるので、厳密に、旅後に…って感じの1冊ではなかったりするけれども、著者は田中真知氏で、そこまで多筆じゃないんですが、我が家の本棚にも著書が幾つかあって、もう名前だけで買ってしまったと言う様な1冊でもあります。
まぁ、長年、『旅行人』でも連載を持っていたと言うのも大きいのですけれど。

さて、この『たまたまザイール、またコンゴ』は、全体的に2部構成。

最初の“たまたまザイール”の部分は、かつて刊行された『アフリカ旅物語 中南部編』(凱風社刊)のザイール川下りの部分を抜き出して加筆・修正されただけなので、同書を持っている場合は、やや不必要になる部分かも。

と言う、自分もこの本を持っているので、特段、目新しい感じはなかったのですが、同書自体、刊行されたのが20年以上前なので、まぁ、読み返したって感じで思いつつ、冒頭から読んで、書き下ろしの“またコンゴ”の部分へ。

これで分かるかとは思いますが、同じコンゴ川に行って、川を下ると言うのが、本書のメインの部分。
ただかなり年月が経っていますけれどもね。

で、前回の自分の南米旅行が、10年ぶり。
同じ街を訪れたりもしているので、何だかちょっと同じ感覚に思えてならない訳です。

やっぱり過去に1度は訪れていて、それから期間が開いてしまってからの再訪って、またちょっと特別な感じがある。

変わってしまったモノ、変わらないモノを、つい探してしまうし、それに気が付いてしまうし。

偶然と突然だから、旅

田中氏の本は、案外、読んでいるのですが、どちらかと言うとちょっと知的で、奥深い感じがするのが気に入っていたりするのですが、本書に至っては、そう言う感じがあまりなく、“青春を取り戻す旅”の様な感じのニュアンスさえ漂っているので、同氏のこれまでの作品がお好きな人は、ちょっと拍子抜ける感があるかも知れない。

でも、何処となく田中氏ならではのエッセンスは残っていて、本書の終わりの方に、

『世界は偶然と突然でできている。アフリカだろうとアジアだろうと、世界のどこだろうと、人は偶然この世に生まれ、突然、死んでいく。生きるためにいちばん必要なのは、それらのどうしようもない偶然を否定したり、ねじ伏せたりする力ではなく、どのような偶然とも折り合いをつけていく力だ』

なんて言葉が出て来るのだけれども、過酷な場所を旅しているからこそ、こんな文書が出て来るんだよねって、つい思ってしまったりする。

それが残酷と言えるのかも知れないけれど、まだまだ世界は便利な国だらけとは限らない。
生まれて来た命が、力強いとも言えない。

でも、そう言った国にも、人は生き、生活をしている。

価値観の差だけじゃなく、圧倒的に生きている基盤が違う世界がある。

旅が順調に進まないコトしかない国が、そこにはあって、思い通りにならないからこそ、旅は面白く、Liveなんだと思う。




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昔から旅好き。 しかも、まったりとした旅が好き。 日本だろうが、欧州だろうが、アジアだろうが、アフリカだろうが、南米だろうが、世界でまったり。