エチオピアは、独自の文化を色濃く残した国だと言われる。
それはここまででもうっすらとながら分かっていた気がするけれども、文化と食と言うのは、また、関係性が非常に濃ゆいモノで、切っても切り離せない関係だったりします。
日本のコメ文化もフランスのフランスパン文化もイギリスのフィッシュ&チップスもアメリカのファーストフード文化も、やっぱり切り離せないモンね。
見た目雑巾・味ゲロ
エチオピアの食。
主食。
“見た目雑巾、味ゲロ”
とも称されるのが、エチオピアの主食。
インジェラ、です。
ってか、見た目が雑巾で、味はゲロ味だなんて、仮にも主食な訳ですし、どんな味なんだよ…とも思うし、失礼極まりない例え方としか言いようがないんだけれど、ネットで“インジェラ”と検索すると、
- インジェラまずい
- インジェラ 味
- インジェラ 雑巾
などと検索キーワードが出て来るから、スゴイ。
そもそもエチオピアに行ったコトのない人で、エチオピア料理を食べたコトがある人は、ほとんどいないでしょうから、行った人が、こう言う感想を書いているってコトなんでしょうかね(そもそも、インジェラを知っている人自体が、日本人の中ではレアでしょうから)。
基本、そこまで食にこだわる方ではないし、食べられなかったモノって、そんなになかったりするのですが(今までで駄目だなぁ…と思ったのは、イランのしょっぱいヨーグルトくらい)、ここまで強烈に言われていると、やっぱり食べてみたくなります。
旅人って、どうしてドMなんだろう…と思う訳です。
ラリベラは観光地なので、別に、選択肢が別にあるのにも関わらず、食べてみようと思うのですから。
初めてなので、ちょっとドキドキしますが、ひとまず安全パイそうなお店で食べてみようかと、遺跡帰りにフラフラと大きくもない町を歩いて、1軒のレストランへ。
注文をして、出て来たのが、こんな感じ。
おおっ…
ドキドキのあまり、ぶれてしまいました(笑)。
でも、確かに、雑巾に見える。
いや、そう思って見ているから、余計に雑巾に見える。
ってか、雑巾にしか見えなくなって来た…
もう、このブツブツ、なんのさ…と言う気持ちになって来ますが、この穴の多さが、肝心なモノらしいです。
因みに、インジェラですが、テフと言う植物の粉を水で溶いて、発酵させて焼き上げたモノ。テフにトウモロコシ、大麦などを混ぜたモノを使うのが、一般的だそうです。
紀元前100年には存在していたと言うので、もう年季の入った主食と言うコトになります。
歴史的な食べ物…と言えば、何だかかっこ良く聞こえるんですが、どれだけかっこ良くても、目の前にあるのは、雑巾にしか見えなくなってしまっています…
しかも…
デカい!!!!!!!!!
これ、1人前か!!!!?????と言うデカさ。
そもそも味の面で、及び腰なのに、わざわざこんなに大きくなくても良かったのに…と思わずにはいられません。
ってか、寧ろ、ちょこっとつまむだけでもいい感じだったのに。
インジェラの上に、様々な具材が乗っけられている。
ひとまず、素手でちょっとだけつまんで食べてみる…
ひんやりと冷たい感覚。
そして…
ゲロみたいな味…
ほんのりとした酸っぱさ。
もっとガツンと酸っぱいのかと思っていたので、ちょっと拍子抜け。
これなら、“味ゲロ”と言われる程のシロモノじゃないんじゃない?と思う。
続いて、具材と一緒に食べてみる。
何かの化学反応が起きる…訳でもなく、これもまた、悪くはナイ。
具材を一通りつまんでみると、どうも辛い系の具材との相性が一番の様な気がする。
これが一番、酸っぱさを消してくれる感じ。
ただ…
インジェラ、大きすぎる。
味、云々ではなく、飽きるのだ。
そもそも1人前の分量じゃないでしょって突っ込みたくなる程の大きなサイズ。
飽きて来た時には、もうさすがに口の中から、喉を通って、食堂を通って、胃の中が、ほんのり酸っぱくなってしまっていた。
全部食べるのは…
さすがにキツイわ、これ。
でも、具材の種類が豊富なタイプを食べていて、これだから、具材が1種類のタイプとかだと、もっとキツイんだと思う。
旅人が辟易するのは、この大きさなんじゃない?とすら思える程。
正直、また食べたいか…と言われたら、“そんなに…”と言っちゃうかも知れないけれど、もし手頃なサイズのがあれば、考えてもイイかな…と言う感じ。
結論としては、全然、食べられる。
でも、飽きる。
個人的には、そんな感じ。
地方に行けば、主食だからコレばかり出て来ると言うから、その大きさと併せて、余計にキツイだろうなぁ…
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