ANA、3ヶ年の中期経営戦略を発表!国際線拡充が鮮明に!

成田拡張を見据えた動きに

「ANA」が、2026~2028年度の中期経営戦略を発表しました。

今回の柱は、2029年の成田空港拡張を見据えた動き。

簡潔に見ると、こんな感じ。

  • 2030年度までに国際線の事業規模を、現状の1.3倍に拡大
  • 2030年度までに国際貨物も事業規模を、現状の1.3倍に拡大させ、NCAとの統合・シナジー効果で300億円を創出
  • 国内線は新機材導入により、収益性を改善
  • 今後、5年間で過去最大規模の2.7兆円の投資を計画
  • 2028年度の営業利益目標は2,500億円(過去最高)
  • 2030年度の営業利益目標は3,100億円

ざっくりとですが、詳細を見ていきます。

国際線は成田拡張を見据えて、大きく拡充へ

まず成田空港がB滑走路の延伸とC滑走路の新設と言う拡張が控えています。
これが完成すると、2029年に成田空港の発着回数が、50万回へ増加することになり、「ANA」も成田を中心に事業規模(座席キロ)を1.3倍に拡大させていくと言う計画。

ただ成田の拡張が終わる2028年までは、羽田便を優先的に拡充。
2029年以降は、成田を中心とした北米・アジア線を増強すると言うもの。

羽田は2030年度に現状より1.1倍。成田は1.7倍の事業規模にしていくと言うもので、かなり大きな拡充となりそう。

ただ成田便に関しては、北米からアジア間の乗り継ぎ需要に対応するために、夕方発着便が多くなる計画で、日本在住者からすると、使い勝手がイイかは微妙なところ。

国内線は機材小型化と単価向上で収益改善を目指す

国内線については、2028年度以降に100席クラスのエンブラエルE190-E2型機などの新機材が導入されることで、機材を小型化し、需給適合を進め、収益性を改善させていく計画。

事業規模としては、2030年度までで微減程度だが、売上高は2025年度の7,310億円(計画)から、7,800億円へ増加させる計画。

小型化するのに、売上の計画は上がっているので、運賃水準を上げていくと言うことなのだと思われます。

ピーチは国際線運航比率を拡充へ

LCCのピーチに関しては、国際線の運航比率を現行の6割から2030年度には5割に拡大させ、「ANA未就航路線の開拓」が盛り込まれました。

2028年度に中距離国際線向けのA321XLRが導入予定なので、東南アジアの新規路線開拓が見込まれる模様ですが、近距離国際線も強化していく方針。

機材数はコロナ禍前を上回る水準へ

グループ全体では、2025年度末で297機の合計機材数。
これを2028年度末には322機に、2030年度末には約330機に増やす計画。

コロナ禍前の2019年度末のグループ保有機材数は、303機だったので、コロナ禍前を上回り、増やして行く形になります。

なお、現行では長距離向け機材が約40%ですが、これが2030年度末には約60%にする見込み。

どこに飛ばす気なんだろう…

かなり攻めた感じの3年間となりそう。

問題は、機材がしっかりと予定通りに手に入るか。

まずはそこが一番肝心。
現時点でも、機材繰りに苦慮している感じがしますからね。

消費者側からすれば、はたしてどこに飛ばすのか…と言うところに尽きます。

成田の拡張を見据えて…なので、北米、そしてアジア路線。

東南アジアだとコロナ禍以後、運航が止まっているのは、ヤンゴン・プノンペン線。
まずはこれを再開させる気があるのかどうか。

個人的には、なんとなく可能性は高くなさそうな気はしますが、現状、直行便はどちらもないので、再開して欲しい気がしてしまいますが。

北米への乗継と言うのであれば、やはりインド線なのかな…と。
「JAL」はデリー線を成田発着で増便しましたが、「ANA」も増便を視野に入れたいところ。

あとは、アシアナ航空がスターアライアンスから脱退するので、その辺りの兼ね合いはありそう。

中央アジアへの路線は、「JAL」はエアアスタナ運航便でのコードシェアを予定していますが、「ANA」はどう出るか。

機材が揃ったら、未開拓地である中央アジア・中東エリアへの自社運航路線があっても良さそうな気はしますけれど、中央アジアだと提携航空会社すらないのがネックでしょうか。

東側は米国本土に加えて、パナマが入ってくるかどうか。
パナマだとコパ航空に乗り継いで、南米へのアクセスができる訳ですが…

まぁ、色々と期待したくなるところですかね。

ANA経済圏は、今が完成形?

今回の発表で気になったのは、コロナ禍以後に事業戦略の柱として据えられていた「航空・非航空・経済圏」と言う概念が、スパッと消え失せたと言う点。

これ以上の拡充は望まない…と言うよりも、本業回帰と言う方が正しいのかも知れませんが、「ANA Pay」を始め、現状が完成形になっていると言う感じなのかな…と。

まぁ、確かに成田拡張を見据えると、リソースはそちらに割いた方がリターンは大きそうですが、折角、コロナ禍以後、拡充してきた感じの部分を伸ばさないのも、ちょっともったいない気がしなくもないですかね(消費者側からしても、残念ですし)。

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1 個のコメント

  • こんにちは

    成田空港の拡張を見据えた具体的な戦略第一歩、といったところでしょうかね?!

    やはり成田空港の地政学的な位置を考慮し、北米乗継にフォーカスすすようですが、北米なら
    JFK、ワシントンD.C.
    の復活はマストかな、と。運休扱いですし、
    あとは、ユナイテッドのハブでもあるデンバ
    攻める意味で、デルタのハブではあるものの、アトランタ、サンフランシスコあたりのダブルディリー
    あたりですかね?

    夕方,成田空港から出発する雰囲気,好きなんですよね〜

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