要するに行政に対しての最後通牒
富山市を拠点に富山県内に93.2kmの路線網を持つ(市内線・富山港線を除く)「富山地方鉄道」が、2路線の存廃について、沿線自治体などの行政からの支援が得られない場合、2026年秋で廃線にする方針を固めたコトが報道で明らかに。
最後通牒とも言える感じですが、対象になるのは、
- 本線:滑川~新魚津
- 立山線:岩峅寺~立山
の2線区。
「富山地方鉄道」としては、取締役会では廃止方針を承認済み。
沿線自治体にも伝達済み。
現状、富山港線を除く鉄道線だと、
- 本線:電鉄富山~宇奈月温泉…53.3km
- 立山線:寺田~立山…24.2km
- 不二越・上滝線:稲荷町~岩峅寺…15.7km
の3路線を運行中ですが、この中で採算が取れているのは、
- 本線:電鉄富山~上市
- 立山線:寺田~五百石
- 不二越・上滝線:稲荷町~月岡
の区間であると言うのは、既に発表済み。
今回、それ以外の区間での今後についての論議を加速させたいと言う感じの最後通牒と言う話。
因みに、2024年度の決算は、営業損益が約4億2,500万円の赤字で6年連続。
この中で、鉄道事業の営業赤字は約8億4,000万円と、かなりのモノで、2024値年から沿線7市町村とで経営再構築策などが議論されてきました。
が、具体的な支援策がなかなか決まらず、本来であれば、6月末までに支援の方向性について回答を貰う予定だったが、行政側から示されなかったために、仮に廃線とならざるを得ない区間を明確にしたと言う感じ。
本線が分割?立山に鉄路で行けなくなる?
今回の区間が仮に廃線となると、本線は2分割されるコトになる上、立山への道も鉄道がなくなる。
まず本線の滑川~新魚津間が対象に上がったのは、やはり並行して「あいの風とやま鉄道」が走っているコトに尽きる。
そして富山へのアクセスとして考えても、早さでも勝てないうえ、便数でも勝てず、富山側以外の本線は、既に地域間輸送よりも、宇奈月温泉に向かう需要に舵を切っていて、観光需要が拾える新魚津・新黒部~宇奈月温泉間の輸送がメインになっていると言うのがある。
実際、観光客向けの特急も、電鉄黒部~宇奈月温泉間で、電鉄富山までの輸送は蚊帳の外。
本来であれば、スイッチバックが必要になる上市~滑川間も廃線にしたい意向はあるのでしょうが、こちらは並行路線がないために、ひとまず廃線対象から外れた感じでしょう。
これはこれで理解できる感じもある。
少なくとも、この廃線対象の区間で2つの会社と言うのは輸送力も過多ですし。
で、岩峅寺~立山。
こちらは夏季はまだ観光需要があるが、冬季の需要がないと言うコト。
そして何と言っても赤字額が大きいと言うコト。
ただこの区間を廃線にすると、富山県の観光の王道である立山黒部アルペンルートが崩れるコトになる。
立山ケーブルまでの立山までをバスで繋ぐコトになるのでしょうが、人手不足の今、その余力があるのかどうか…
地鉄の規模でもどうしようもなくなっている
行政側の動きが遅い…
そう言う話なのでしょう。
ただ2分割されてしまうと、黒部側の存続も予断は許さないような気はします。
少なくとも、今よりはランニングコストが掛かる訳ですしね。
「あいの風とやま鉄道」に乗り入れができるのであれば、それに越したコトがないのですが、交直流の違いもあり、難しい話で、特に本線の方は、代替の鉄道路線がある以上、大規模な支援もしにくいですしね。
逆に立山線の方は、赤字額も大きいですが、富山県としても観光の一大目玉なだけに、どうするのか…と言う感じも。
ただ立山町としては、五百石・岩峅寺まで路線があれば、ひとまず御の字と言う部分もある気はする。
とりあえず、赤字額が大きいだけに、支援をするにしてもどうなるコトやら…と言う感じも。
「富山地方鉄道」。
地方鉄道としては、随一の規模を誇る路線網。
さらにバス会社・観光と言った鉄道業以外のグループもある。
ただもうそのグループですら、赤字を補えなくなっていると言うコトで、今後、公共交通網の維持・富山県の観光産業など、様々なコトを含め、動きが出てきそうな感じだな…と、改めて。
ただ今回のあくまでも期日を迫った動きと言うのは、企業側からすればアリな動きだと思う。
結局、ダラダラと検討だけを重ねても何も変わらない訳ですからね。







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