ピーチの全株式を取得!
ANAが傘下のLCC「ピーチ・アビエーション」の株式について、2024年12月20日付で全株式を取得し、完全子会社化したコトを発表しました。
元々、「ピーチ」は、ANAと香港の投資会社である「ファーストイースタンアビエーションホールディングス」との共同事業でスタート。
その後、産業革新機構による出資があり、以下の資本構成に。
- 2011年3月時点
- ANAホールディングス…33.4%
- ファーストイースタンアビエーションホールディングス…33.3%
- 産業革新機構…33.3%
事業がある程度、軌道に乗った後、2017年4月にANA側が一部株式を取得して、連結子会社化し、以下の構成に。
- 2017年(ANAによる連結子会社化時)
- ANAホールディングス…67.0%
- ファーストイースタンアビエーションホールディングス…17.9%
- 産業革新機構…15.1%
この際の、ANAの株式取得費用は304億円。
さらに産業革新機構の持ち分などをANAが取得し、ANAホールディングスが93%・ファーストイースタンアビエーションホールディングスが7%の株式を持っていると言う形でした。
それを今回、ANAが完全子会社化し、全株式を取得すると言うコトに。
今だから、完全子会社化?
事業としても軌道に乗っていますし、妥当なところと言えそうな感じはしますね。
寧ろ、ようやく…と言う感じもするレベル。
これで「ピーチ」がどれだけ独自性を保てるのか…と言う懸念があるのは事実ですが、まぁ、立ち上がったばかりの「AirJapan」と異なり、既に軌道に乗っている事業ですから、そこまで独自性を維持するのが必要な感じもしませんしね。
また完全子会社でスタートさせた「バニラエア」がうまく行かなかった失敗経験も持っていますから、同じ轍は踏まないかな…とも。
「ピーチ」が、これからさらに路線網を広げていこうとするのであれば、やはりANAが持つ人材・経験などは必要になって行く話でしょうしね。
立ち上げも成功しましたし、もう合弁である理由もないですしね。

逆に、ライバルであるJALはこのLCC分野での統合を進めたが、まだ道半ば。
「ZIPAIR」と「Spring Japan」は傘下に持つが、国内線がメインになっていて、最も路線網を多く持っている「ジェットスター・ジャパン」のJALの出資率は50%に留まっているのが現状で、その他に、カンタス航空(33.3%)、東京センチュリー(16.7%)が出資していると言う状態。
Webなどの内容も、「ジェットスター」グループに内包されているような感じで、そこまでJALが主導権を持っている感じでもない。
JALグループとしては、そこが大きなハンデになっている訳で、完全子会社化でより経営の自由度が上がったANA・ピーチの方が、大きくグループとして前進している感じですね。
今後の展開がまだ見えないピーチ
ただそろそろ「ピーチ」も、もうちょっと国際線の路線網を増やさないと、完全に国際的な競争においては埋没するだけのように思えますね。
バンコク・シンガポール線は開設されましたが、機材的にもうその次の展開がない。
中距離だけでなく、短距離国際線も、機材がない。
この辺りを完全子会社化で一気に攻めて欲しい気はしますが、どうなんだろう。
JALは、Spring Japanは中国でまだまだ余地を残す。
ZIPAIRは機材増を明らかにしているので、これからも拡大方針であるのは間違いがない。
ANA・ピーチは、どう出るんでしょうね。
この辺りを含め、完全子会社化によるプラスが出てくるコトを期待したいですが。







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