『データブック・オブ・ザ・ワールド』
刊:二宮書店
2部構成の統計集
この“旅本”シリーズ記事では、ちょっと異色な存在になるかも知れない1冊。
と言うのも、毎年出版されているシリーズの本で、統計集。
「世界各国要覧」と「統計要覧」の2部構成。
前者は、独立国すべての情報を網羅しているモノ(独立国の数については、諸説あるのは、今回はスルーします)。
後者は、分野別の統計集になっている形。
ぶっちゃけ、今どき、統計の数字なんて、ネットでいくらでも調べられるとは思う。
わざわざ印刷された本が必要か?と言う話にもなるかとは思います。
だからマストか?と言われたら、疑問符が付くのも、事実。
だけれども、やっぱりネットで見るよりも、印刷物で刊行されている方が、個人的には見やすいと思っているので、1冊、持っていても面白いと思う。
コンパクトでコスパが良い1冊
類似する様な書は、他にもあるので、別に、二宮書店版じゃなくても良いのかも…とは思うのですが、コンパクトなサイズの中では、二宮書店が出版しているこのシリーズが一番、情報量がある気がします。
このシリーズが嬉しいのは、こんなところ。
・コンパクトにまとまっている
・情報量の割にリーズナブル
・毎年改定がある
まず、非常にコンパクトにまとまっていると言うところ。
“統計集”と聞くと、ちょっと身構えてしまうかも知れないけれど、コンパクトなので、気軽に持ち運べるし(持ち運ぶ人は多くないと思うけれど)、ふとしたタイミングで手に取りやすい。
コンパクトだからでしょうか、価格もリーズナブル。
統計集って、安いモノから高いモノまで、かなりばらつきがあるのだけれど、本書はリーズナブルな設定。
その割に情報量はぎっしりなので、コストパフォーマンスがかなり良い本だと思う。
さらに毎年、改定が出ると言う点も大きなポイント。
つまりは毎年の数値の変化が読めると言うコトになります。
確かに、数値自体は、そこまで大きく毎年変わる訳じゃないから、必要か?と言われれば、マストじゃない。
ただ単年度で読んでも楽しめるけれど、複数年買っても楽しめると言う感じ。
まぁ、だからと言って毎年買わなくても良くて、隔年で買うとかもアリだとは思いますが。
読み返せる楽しさ
新型コロナウイルスで、在宅時間が増えている人が多いとは思います。
フツーの本だと、1度、読んでしまうとそれで終わっちゃいますよね。
読み返すとしても、最初に読んだ時に得た面白さからは、やっぱり減退するモノ。
ま、そりゃそうです。
話の顛末や流れが分かっている訳だから。
その点、こうしたデータブックだと、何度、見てもそれなりに楽しさがあったり、新しい気付きがあったりする感じ。
もうぴったりなんですよね、今のタイミングに。
基本的には、受験生や高校生が持っているケースの多いシリーズで、学校で副教材になっていた学校もあるかとは思います。
だけれども、大人でも、充分、楽しめます。
いや、寧ろ、受験勉強として使うのであれば、全く面白さが半減する1冊。
数字の裏側をイメージできる(しやすい)大人が読む方が、面白さは段違いになるかと。
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