タイのバンコクは、ウズベキスタンから飛んで来た時に2泊と、パーイ→チェンマイと回って来て香港・石垣島に渡る前に1週間強宿泊していました。
前者の方は、スクンビット地区に、後者の方はカオサンに出来た日本人宿に、それぞれ宿泊していたのですが、スクンビットに泊まったのは、今回が初めて。
と言うか、個人旅行でバンコクに来て、カオサン以外に宿泊したのは、コレが初めてだったと言うぐらいに、バンコクでの宿泊と言えば、自分の中では、カオサン一択だったのですが、そもそもカオサンに泊まる意味は、今の時流の中であるのかどうか…を考えてみました(因みに、長くなったので、全2回に分けて更新します)。
実は、不便なカオサン
それまでカオサン一択だったワタクシですが、今回、カオサンに泊まるべきかどうか迷ったのは、正直、カオサンのポテンシャルと言うのは、どんどん下がって行く一方だと言う点。
そもそもカオサンと言うのは、安宿が集まるコトで発展したエリア。
- 宿が集まる
王宮に近く、バスも集まるので、かつては便利なコトこの上なく、次々と安い宿が出来た - 旅行者が集まる
…宿が集まると、さらに旅行者が集まる様になった - 旅行者が集まる
…インターネットカフェや旅行会社などが乱立し始めた - 安いお店が集まる
…屋台も多く出る様になって行った
と好循環が繰り返されて来た訳なのですが(順番は多少前後するのかも)、インターネットで気軽にチケットが買えてしまい、今やバンコクで航空券を買うメリットも皆無。今や安宿にですら無料のWiFiがあるので、ネットカフェがなくても大丈夫。
そしてBTSや地下鉄が出来てからは、バスしか走っていないカオサンは、バンコクの中でも不便なエリアになり、新しく空港がスワンナプームに開港すると、空港までも時間が掛かる様になってしまいました。
バンコクの渋滞事情と言うのは、日本の比じゃないぐらいの渋滞で、一向に解消する目途が付かないので、バスでしか移動が出来ないカオサンは、実はバンコクでも不便な地域へと変わって行ってしまいました。
カオサンのパッタイは、実はそんなに旨くない
それでも人が集まるカオサンには安い飲食店もあるし、屋台もあるカオサン。
カオサンの屋台で有名なのは、まずはパッタイ。
確かに安いのですが、バンコク(と言うかタイ全般的に)は何処に行っても屋台は安いし、食堂も安いし美味いので、そこまで他のエリアとの差がナイ上に、実は、カオサンのパッタイって、バンコクの中でも特別なパッタイ。もう“カオサンパッタイ”と名前を付けてもいいんじゃなかろうか…と思えるぐらい別物の様に思える。
いや、もちろん、カオサン近辺でも美味しいパッタイを食べられるお店はあるし、カオサンのパッタイは、そもそも別物と思っていれば、それはそれで美味しいのですが。
でもやっぱり旅行者をメインにしている多くのカオサンのパッタイは、風味も具材も他のエリアのパッタイと比べると、何かが違うと言うのが現状だと思う。
そして、それは他の屋台系料理も似たような感じだと思う。
安くて美味しい。
でも、バンコクにはもっと美味しい屋台があると思う…と言う所で考えれば。
宿のコストパフォーマンスは最悪レベル
安宿が集まるカオサンですが、人が集まる様になったが故に、宿のランクも選べるようになって来たのが、最近の特徴で、中級ランクの宿も多いのですが、安い宿に限定してみると、
- 窓がナイ
…まるで独房の様なシングルルームの宿も多い - WiFiが部屋まで届かない
…レセプション周辺はWiFiが飛んでいるのですが、部屋に入ると届かない様な宿もまだまだ多い(安い宿程、弱いと思う) - 全体的に暗い
…安い宿程、この傾向が強く、レセプションは明るいのですが、部屋に向かう通路に入った瞬間、暗がりが広がる宿が多い - 全体的に狭い
…ベッドがあるだけと言う飾り気も何もない部屋が多い - ドミトリーが実は少ない
…安宿が多い割に、ドミトリーがある宿は減っている傾向があるかと
全体的に、高くはないのですが、値段相当と言うか、そのアコモデーションで、その値段か…と冷静に考えると思いたくなる宿が多いのです。
これが市内の中心部で…と言うのであれば、まだまだ許容範囲なのかも知れないけれども、上述の通り、カオサンは市内の中心部からは少し離れている上にアクセスも良好じゃない。
それなのに、この値段?と言いたくなる宿が多いのです。
勿論、中級レベルの宿は別に問題もないレベルなんだと思いますけれど(カオサンでそのレベルの所に泊ったコトがないので、批評出来ないのですが…)。
他のエリアに快適な安めの宿が出来て来た
そして、以前はバンコクの安宿と言えば、しばらくの期間、カオサン一択で他に選択肢がなかったのですが、タイ(バンコク)の所得水準が上がって来たからなのか、それとも単にバンコクとしての需要が高いからなのか、カオサン以外のエリアの宿が次々と建てられ始め、それらの新しい宿の水準がかなり高いのが、現状だったりします。
WiFiも強く、水回りも良好。それでいて市内中心部までBTSで行けると言う立地。
そこにビルインタイプの安宿が幾つも出来始めているバンコク。
そうなると、カオサンに行く意味がどれだけあるのだろう…と、つい思えてしまう。
ぶっちゃけ、あまりナイんじゃなかろうか…とすら思える。
長くなったので、次回に続く…
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