シンゲッティ、脱出
朝4時50分。
ホントに時間通りに(寧ろ、ちょっと早い位でしたが)宿まで車が迎えに来てくれる。 どうもモーリタニアの人は時間に正確で助かるんだけれども、こちらのイメージがそうなっていない(申し訳ない)ので、びっくりする。
朝からキツキツに車に詰め込まれるのは嫌だなぁ…なんて思っていたけれども、他に乗せたのは1人だけ。 しかも欧米人(フランス語を流暢に話していたからフランス人か?)の旅人。 このモーリタニアで初めて他の旅人を見た感じだけれども、彼の目的地はこのままアタールで車を乗り換えて、ヌアクショットらしい。
途中、パンクするモノの(慣れているのかホントに素早くタイヤ交換が完了してびっくりだけれど、2人だけしか乗っていなかったから、荷物もなく、ジャッキも上げやすかったのが大きかったのかも)、7時30分前にはアタールの街に。ホントにヌアクショットへの車に接続している感じ。
Bab Saharaに再度、宿泊して、そのまま洗濯なんかをしつつ、全く考えていなかった今後の旅程とかを練ってみる。
いよいよアイアントレインに向かって出発
翌日、アタールからショムの街へと移動。 こちらも3時間と聞いていたが、途中、新しい道が出来たみたいで、2時間強に短縮されていた(4,000ウギア(座席)・3,500ウギア(荷台))。
ショムと言う街に来たのは、ここから鉄道に乗る為だけの乗り換え。
この街自体には特に見どころもなさそうで、すぐに乗ってきた車のオフィスで休まさせて貰う。
こう言う時、何度となく、チャイが振る舞われるのだけれども、7時間半いたので、あまりにも回数が多くなってしまって、申し訳なさすら感じてしまいます。
ただ甘くて熱くて美味いんだけれども。
結局、昼下がりは寝てしまうこの無防備さ、大好きです(笑)。
ってか、“お前も寝なさい”とまで言われたし。
アイアントレインとは?
さて、肝心のこれから乗る鉄道。
まず全長が一説によると2~3キロにも連なる貨物列車。
通称で“アイアントレイン”と呼ばれています(多分、こう呼んでいるのは旅人だけだとは思いますが)。
ショムの街より東にある場所から鉄鉱石をヌアディボウの港まで運んでいるこの国の経済の生命線となる鉄道で、5,000ウギア紙幣にもその鉄道がしっかりと描かれている程。
アフリカでは鉄道が機能している国はそう多くはないけれども、ここは1日1便は列車が走っている。
そして、何より特筆出来るのが、運賃がタダと言うコト。
“タダ”と書くと、語弊があるのかも知れないけれど、貨車に乗る分に限っては、無料と言うシロモノ。
ヌアディボウからの便は空の貨車なのですが、ショムからの便は逆で鉄鉱石満載。
と言うコトで、列車の待ち時間を利用して準備を整える感じ。
貨車に揺られたコトもなければ、鉄鉱石に飛び込んだコトもないので、全然想像がつかないままでしたが…
- いわゆるターバンを巻いて頭をガード
- 寒いらしいので、服は持っている服を多めに(タンクトップに長袖・半袖・ウィンドブレーカー)
- この為だけに大きめのブランケットとブルーシート持参
- 荷物はゴミ袋に入れ込んでカバーする
こんな感じで対策。 なので、貨車に飛び込んだら、
- ブルーシートを引く
- 荷物をゴミ袋に入れ込む
- その上に横になって、ブランケットを被る
こんな感じの順になるでしょうか。
そして…
出来上がったのが、こんな感じ。
って…
犯罪者ですやん、コレ。
さて… どんな移動になるコトやら。 夜行なので暑くないのは助かるんだけれどもね(逆にヌアディボウからの便は、空の貨車に乗るのですが、夜行じゃないので、暑さ対策が必要かも…)。
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