筆頭株主は阪急阪神ホールディングスだが…
神戸市が、「神戸電鉄」の株式を2億8,000万円分購入し、株主の上位になる方針を固めた模様であることが報道に。
「神戸電鉄」は北神・三田・三木などを走るが沿線人口が伸び悩んでいる最中で、経営への影響力を強め、神戸市のまちづくり政策と連動させていく目的。
かつては準大手に名を連ねていた「神戸電鉄」。
今は準大手からは外れ、中小私鉄区分ではあるが、大都市圏の都市部を運行する私鉄かつ東証上場企業の鉄道会社で、上位の株主として地方自治体が名を連ねることになるとすれば、極めて異例。
神戸市は近年、阪急阪神ホールディングス傘下の北神急行電鉄を譲渡され市営化したことで、「神戸電鉄」とは谷上駅で繋がる関係にあり、連携協定を結び、有馬線の花山・大池・有馬温泉駅の再整備を実施し、今後も駅の再整備を進めていく方針。
現在の「神戸電鉄」の筆頭株主は、阪急阪神ホールディングス。
2025年3月時点で27.74%を占めるほか、阪急電鉄単体でも0.98%の株式を保有しており、5位の株主。
仮に2億8,000万円の株式を購入したとなると、約1%程度の保有割合になるので、阪急阪神・信託口・三井住友銀行に次ぎ、みなと銀行と並ぶ株主になりそう。
喫緊の課題は粟生線だと思うのだが…
「神戸電鉄」の鉄道業として運営している路線は、現在、以下の路線。
- 有馬線…湊川~有馬温泉|22.5km
- 三田線…有馬口~三田|12.0km
- 粟生線…鈴蘭台~粟生|29.2km
- 公園都市線…横山~ウッディタウン中央|5.5km
- 神戸高速線…新開地~湊川|0.4km(第2種鉄道)
合計5路線で69.6km。
このうち、神戸市域なのが、有馬線と神戸高速線の全区間、三田線の有馬口~神鉄道場駅、粟生線の鈴蘭台~押部谷駅まで。
こうして見ると、かなりの部分が神戸市に存在していることになるが、「神戸電鉄」の喫緊の課題は、何と言っても粟生線のテコ入れ。
神戸市域の鈴蘭台~西鈴蘭台間は問題がないが、それ以遠。
バスに押されまくりで、乗客数がピークの1/3になり、赤字が続いている状態。
なので、仮に株式を保有して発言力を…と言うのであれば、どちらかと言えば、粟生線の中でも需要が低迷している三木市・小野市では…?と言う気もする。
廃線・上下分離。
まるでローカル線のような議論が出ていて、しかもそれが長い期間、続いてるような状態ですからね。
連携協定の駅を中心に活性化を図って行くと言うのは、確かに大事な要素。
ただ神戸市が絡んだところで、できることはそこまで多くはなく、駅舎の建て替えがメインになる感じも。
それならば協定で充分だと思うし、わざわざ公費を投入する意味があるのかな?とは。
あまり打つ手もないのは現実だが…
どうせならば神戸市が保有する神戸高速の株式を譲渡し、神戸高速を、阪急・阪神・山陽・神戸電鉄で分割して直営化する方がメリットがありそうな気もする。
そもそも「神戸電鉄」沿線から市内に行こうとすると、運賃が高止まりするのがネックですからね。
しかも出たところで現在の中心部の三宮ではなく、新開地どまりですし。
まぁ、それをしても三宮に直通できるわけでもなく、粟生線で対抗している神姫バスは、ニュータウン内にバス停もあり便利で、大きく減便が続き、速達性も高くない粟生線ではなかなか勝てないでしょうが、運賃だけでも鉄道の方が安いとなれば、また風向きは少しでも変わりそうな気がするけれど。
ただ筆頭株主の阪急阪神ホールディングスとの関係も、そこまで深いとも言えず、「神戸電鉄」グループも大きさがある訳ではないから、あまり大胆な投資もできない状態。
それならば神戸市にも経営に入って貰って、次の手を考えた方が「神戸電鉄」としてはプラスなのかもなぁ…と。






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