今だからこそ、旅した国。

いつからだろう、この国を意識し始めたのは。

それがもう分からない位の間、ずっと“行きたい国”にリストアップされ続けて来たと思う。

でも、最後の最後でいつも、“また次の機会に”となっていた。

その理由は幾つかあると思う。
まず1つは、やっぱり遠いと言うのは大きな要因だった。

働きながら盆暮れ正月の様なまとまったお休みも大してなく、日付変更線を越えて旅をすると言うのは、やっぱり至難の業だと思う。羽田発着の飛行機を利用して…と言う感じだが、それでもその先にまた乗り継がなければならないとなると、時間的なロスと言うのも大きく感じてしまうし、羽田発着の東行きの航路は、西行きよりも何かと選択肢が限られるのも、悩ましかった。

また、為替が外貨兌換制度を今も維持しているのが面倒だと言うのもあった。そもそも為替とか無頓着な旅人だけれども、2重通貨を維持しているのは面倒だし、何よりも費用が高い(兌換券を使うと仮定すれば…だが)。

そして何よりもタイミングを見計らっていたのだと思う。

ここ数年、自分の旅のスタイルは、何か1つ、軸となる観光ポイントがあって、それを訪れる感じの旅をして来たと思う。それは時間が長く取れないが故の苦肉の策なんだけれど(本来は1つと言わずいっぱい旅したい訳だし)。でも、この国で自分的には“ココ”と言う場所はなかった。

場所を見たり行きたいではなくて、ただ空気を感じておきたい。

そう言う感じに近い。

だからこそ、“今こそ”と言うタイミングを見計らっていたのだと。

で、結局、ズルズルとタイミングを逸して来た訳だけれども、お尻に火が付いた感じがあった。

それはアメリカとの国交正常化と言うのもある。
更に言えば、国交正常化を受けて、アメリカ本土を直接結ぶ航空路線の就航が間近に迫りつつあったと言うのもある。

アメリカから直接空路では入れない国。

それがいよいよ直接アメリカから、入れる様になる…

だからと言って、何かが一気に変わる訳ではないと思う。
でも、着実に少しずつ変化していくのではないか…

変わってしまうのは仕方がない。

でも、ボクがこの国で感じたり見たりしたいのは、変わる前の姿。

今しかない。

dassel / Pixabay

キューバ。
行くならば、今しかない。
最後のチャンスとは言わないし、思わない。
別に国自体がなくなる訳でもないから。

でも、マクドナルドが出来る前に。
スタバが出来る前に。
フォードが走る前に。

そして、革命世代の一世が存命の間に。
いや正しく言えば、カストロ氏が存命の間に。

それはもうカウントダウンが始まってしまっている。
今だから、キューバ。

長年行って感じてみたいと思っていた国へ、いざ。

…あ、この旅は実はモーリタニア・モロッコ旅よりも前の旅です。
すっかり書く機会を逸してしまっていたのですが、2016年2月の旅になります。
これを逃すと、更に書く機会を逸してしまいそうだったので、今更ですが書き綴って行きたいと。

 

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