2008年に亡くなったイヴ・サンローラン。
言わずと知れたデザイナーだし、大体の人が知っているブランドでもあるし、日本でも持っている人の多いブランドだろう。
“YSL”のあのブランド。
そのイヴ・サンローランゆかりの庭園が、ここマラケシュの市街にあると言うコトで、向かってみました。
ん?
イヴ・サンローラン、好きでしたっけ?
いえ。
縁も所縁もないブランドです。
いや、そもそもブランドと呼ばれるモノに縁のないしょぼいオトコですから。
マジョレル庭園に行く
元々は、マジョレルさんと言うアール・デコの画家が造園した庭園だったらしいのですが、彼の死後にイヴ・サンローランが買い取って修復をしたのがマジョレル庭園である。
旧市街から民営バスターミナルの方角にてくてくと歩いて行ける距離にある庭園。
ってか…
庭園の入園料が70DH。
併設されている美術館への入館が30DH。
高っ!!!
合計で100DH!!
宿代よりも高い!!
しかも『地球の歩き方』の最新版からも値上げしとる(とは言っても、現状の最新版が2014~2015年度版なので、ある程度は仕方がナイ)。
こんな所でもブランド価格?
しがないビンボー旅行者なんて、相手しないってコトかしら(笑)。
さて、そんなお値段が気になっていてはダメです。
入場料を支払って中に入ると、いきなり竹がお出迎え。
鬱蒼とした感じで、ここは京都か!?と言う気分になるんだけれども、京都と比べるとやっぱり木洩れ日の光の強さが全然違っていて、何とも不思議な気持ちに。
ちょっとポップな感じでワビサビ感はゼロなのも、不思議な感覚になるのに拍車を掛けてくれます。
そもそも、竹って、こんな暑い環境でも生きていけるんだね…と感心していたら、続いて見えたのが、サボテン!!
その後も、中南米の植物とかがてんこ盛り。
でも、その脇には竹。
もう…
ここ、何処よ?と言う状態。
ホントにここはモロッコか?と言う気になって来るから不思議。
でも、んじゃ、モロッコを感じる植物って何よ?と言われてもピンとは来ないですが。
それでいて奥にはチラチラと濃いブルーと黄色で彩られた建物。
それが異様に空に映える。
木々の緑。
建物のブルー。
空の水色。
バラバラにケンカし合うんだけれども、それがまた何ともかっこよく見えてくる。
そして、ちょっと腰を下ろしてみると、もう外の喧騒を忘れてしまっている自分がいて、何ならモロッコにいるコトすら、半分忘れてしまっているかのような状態。
そもそもイヴ・サンローランなんかに縁も所縁もないので、全然期待していなかったと言うのも大きいのかも知れないのですが、小さいながらも面白さが押し寄せてくる庭園。
出て来る頃には、ちゃっかりイヴ・サンローランファンになっていました。
ポストカードまで買ってしまいました。
まぁ、ファンになったからと言ってもそのブランドを買うだけの経済力があるかは別問題ですけれどもね。
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