アマゾンツアー #3:鰐を素手でつかみ取り

ピラニア釣りの後は、完全に太陽が沈んでから、鰐を見に再び川へと出掛ける。
鰐と言っても、日本人が想像する様な鰐ではなくて、もっと小振りなモノだけれども。

太陽の出ている時と違っていて、夜の川は、ホントに不気味でしかない。

ボートが川を進む音。
エンジンの音。
それだけが人のチカラの音。

何処からともなく響いている鳥の鳴き声。
水草がある場所からはカエルの鳴き声。
そして、他にはもう何だか分からない聞いたコトのナイ声。

それらがハーモニーを奏でるかの様にこだましている。

それがちょっと不気味。

こんな所で、このボートが転覆したら、どうなるんだろう…
ふとそんなコトを思ったりなんかもしてしまったけれども、“怖さ”でしかない。

目が暗闇に慣れても、川と森の夜には慣れるコトはなかった。

 

さて、肝心の鰐である。

どうやって捕まえるんだろう…と思ったら、装備はヘッドライト1つだけ。
ヘッドライトで水草から水際を照らして、鰐がいる場所を確認した後は、そろ~りと近付いて、一気に素手で捕まえると言うだけ。

 

素手かよっ!!!!!!!

 

マジかぁ~~!!!!!!!

このガイド、実はめっちゃくちゃ頼りないガイドだとばかり思っていたけれども、強ぇ~!!!!!!
いきなりめっちゃ頼りないガイドから、めっちゃカッコいいガイドに昇格しました。

ただ鰐もすばしっこくて、1時間ぐらいずっと格闘したけれどもね。
見つけては逃げられ、見つけては逃げられ…の繰り返しで。

そんな繰り返しをしている間に、少しずつ、まためっちゃ頼りないガイドに戻っちゃいましたけれども。

まぁ、そりゃ、素手で捕まえるとなると、なかなかでしょ。
一応、寝ている鰐を狙っているみたいなんですが。
せめて網か何かがあれば、小さいのは捕まえやすい気がするのだけれど、そうでもナイのかな?

因みに、ライトで照らすと目が赤く光るので居場所が分かるんだそうで。

船に乗っている我々的には、全然、分からんけれど。
ってか、眠っているのを狙っているハズなのに、目が光るの?
鰐って、目を開いたまま眠るのか?
その前に、浮いたまま寝るのか?

よく分からん。

結局、捕まえられたのは、1時間後ぐらいに、小さな赤ちゃん鰐。

手のひらサイズとまでは言わないけれども、そう言っても過言じゃないぐらいの小さな鰐だった。
無事に捕まえられて、ガイドも我々も、ちょっとホッとした感じが。

さすがに捕まえられなかったら、どうなるんだろう…なんて、思っていた頃合いだったので。

まぁ、大きいのを捕まえられても、それはそれで困った感じがしますけれどもね。
大きな鰐なんて持ちたくもないし。
掴まさせて貰って、鰐のレクチャーを受ける。

赤ちゃん鰐だからか、掴んでみると、何となくかわいく見える。
逃がす時も、ぷかぷかと浮いている様な感じ。
でも、大きくなると、2メートルだとか3メートルだとかにはなるらしい。

まだまだ生後半年ぐらいの赤ちゃん鰐だったのだけれど、家族で群れるのではなくて、ホントに個体で生きているんだと。
それで個体数を増やしていけるんだから、なかなかの話ではある。

やっぱ、動物って逞しい訳である。

人間はいつの間に、こんなに過保護になってしまったんだろう…

特に、日本はその傾向が著しい感じがする。
だから、モンスターペアレンツなんかが生まれたりするんだろうな。
人間の子供だって、結構、逞しいんだから、ある程度、ほっておいても大丈夫なんだと思うんだけれど。

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