【ダナキル砂漠2日目】旅スイッチ

ダナキル砂漠2日目の朝。
今日は、最大のハイライトとも言える場所へ行く為に、延々と移動の日々。火山のある山に登るのは、夕方からと言う話なので、まずはその麓の場所まで、ずっと車を走らせる。

これまでの道とは違って、砂地が一気に増えて、砂にハンドルが取られる機会が何度となく出て来る。

こう言う目印のない道を走る時は、大体のツアーが迷子に備えて、隊列を組んで走っている訳で、このダナキルツアーも、もちろん、組んでいる訳だけれども、途中で2台が迷子に。

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頑張って、ウチのボスが車の上に登って探しています。
まぁ…
探してみた所で、連絡が取れていないのが実情ですが。
何の為に、コンボを組んでいるんだろう…なんて、つい思ってしまうけれども。しかも、基本的に、ツアー会社側が用意してくれている水は、各車に均等に分けて運んでいるのではなく、ボクが乗っている車にまとめて入れているし(つまり、迷子になっても生き延びれるのは、ボク達が乗っている車だけってことになる(笑))。当日に経路を変えたみたいな感じでボヤいていたので、逸れた車の運転手が忘れただけの様です。
特に道らしきものはなく、単に轍を行く行路。結構、ハードに車は走りますが、それでも“移動中は寝る”のが、ボクの旅のスタイル(いや、寝たくてねているのではなく、自然に眠ってしまうだけなんですけれどもね)。ジャンピングとまでは行かないけれども、途中、何回か腰が浮く機会もあったのですが、それでも寝てしまうボクを見て、同乗の韓国人が、

“Kazu…Always Sleep…”

と絶句していました。
イギリス人夫婦は、Shakiraを流しながら、

“Wow!!”だの“Foo!!”だの叫んでいるんですけれどもね。

でも、砂漠の風景って、単調で余計に眠くなるんですよね。

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昼食はパスタ。
外は…

暑っ!!!!!!!!!

暑いと言うコトバを発するよりも、太陽が痛い。
そんな気温になっている。
一応、今は、それでもまだ涼しいシーズンなのですが、これでまだ涼しいシーズンって、一体、一番暑いシーズンに来たら、どう言うコトになるのか、想像すら出来ない。さすがはアフリカ大地溝帯です。
食欲は全くわかないし、そもそも今日は朝から移動しかしていないので、お腹も減っていない。
パスタなのが救いです。
これでぶっかけ飯とかだったら、ちょっとげんなりだったかも。
だけれども、水だってロクにない中で作ってくれる料理なのに、美味。
しかも何気にパスタが★型だし(味に全く関係ないですけれどもね)。

昼食を過ぎた辺りから、砂地の道中が一変して、黒ずんだ岩肌が増えて来る。
いよいよ火山が近くなって来たんだなぁ…と実感出来る変わりよう。

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んで、ひとまず火山の麓の場所まで到着。
ここで日没まで身体を休めて、日没と同時に登山開始になる日程。

散々、車で寝ていたから、さすがに全く眠くありません。

ってか、身体を休めて…と小屋はあるものの…

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こんな小屋です。
結局、誰も小屋の中に入っていませんでした。
みんな、何故か、小屋の中ではなくて、小屋の影で涼んでいた感じ。
ま、外だろうが、中だろうが、大差はないと誰もが判断した訳ですな。

見渡す限り、黒い大地。
真っ黒とまではいかないけれども、申し訳ない程度に緑があって、他は黒い岩の大地。
そのコントラストが面白い風景でしたけれども、日本を出てからここまで何だか勢いに任せてバタバタとしていたから、ようやく

“あ、旅しているなぁ”

と思った風景。この痛いほどの太陽の光も、微かに吹く風も、それすら抱きしめたくなるような、そんな気分。
3年ぶりの海外旅行に出られた実感がようやく沸々と出て来て、ようやくこれからのツアー日程に対して、気持ちが乗って来た感じ。
ようやく旅のスイッチが切り替わった感じだった。

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