ラリベラへ、移動だけで終わりそうな1日

まだ日が昇る前に走り始めたバスは、ひたすら快調に走っていた。

少しウトウトしている間に、メケレの町をとっくに抜け、山道をひたすら走る。

さすがアフリカの大地溝帯と言うべきなのか、かなり高低差がある。それもなだらかな斜面ではなくて、結構、急な角度の山々の間を時には縫ったり、時には大回りをしたりしながら、走る。

エチオピア人は乗り物に対する免疫が弱いのか、それとも三半規管が我々日本人と違うのか、バスに酔う人が多いと言われているみたいだけれども、今の所、乗客、全員、無事だ。

こんな密集したバスの中で、吐かれたら、それこそ悲劇極まりない。しかも、ボクの場合、荷物を全部、車内に持ち込んでいるので、そこに命中したら…

 

考えるだけでも恐ろしいです。

必死に考えない様にしました。

つまりは…

 

 

寝ました。

ってか、道の状態は悪くない。
さすがは首都アジスアベバと、北東部の主要都市であるメケレを結んでいる道なだけあります。
ただ単に、山道で、クネクネとしているだけ。

気が付けば、ウォルディアと言う乗り換えの町まで来ていました。

ウォルディア到着!!

乗換のバスのタイミング次第では、下手をすると、ここで1泊しなければならないかなぁ…なんて思っていたのですが、バスを降りた瞬間に、客引きが群がって来ます。

早っ!!!

ってか、普段からこれだけ機敏に動けよ…と思ってしまう位、即座に来た。

そして…

ラリベラ!!!!!!

と言い放って、手を引っ張り始めます。

ってか…

 

バスターミナルに着いていないのかよ!と、激しく突っ込みたくなる。

せめてバスターミナルの外側に着けてくれればいいのに、話を聞くと、トゥクトゥクでちょっと行った所に、ラリベラ行きのバスが待っているとのコト。

 

怪しい。

怪しすぎる程に、怪しい。

でも、正直な所、ラリベラへの移動の情報を何も持ち合わせていないのと、やっぱりこのウォルディアで1泊するのは、残りの日数を考えると、嫌だった。

すると、ダナキルで一緒のツアーだったドイツ人の女性が、この客引きに、速攻で付いて行くではないか。

おいおい、君には警戒心と言うのはないのかい?と突っ込みを入れたくなるけれども、結局の所、ボクも付いて行くしかなかった…(笑)。

因みにこのドイツ人の女性ですが、火山だか自然エネルギーの研究をしているらしい。
だから、火山のあるダナキルに行きたかった…と言っていた様な。
要するに、地熱ってコトなんだと思うのですが、それでダナキルって…

 

 

こちらも怪しい。
思えば、日本の社会人の短い休暇で来ているバカなボクもいれば、卒業旅行でダナキルまで来ている日本人もいた。
そして、このドイツ人は、地熱の勉強をしているが故にダナキルへ。

ちょっと変わったメンバーが揃っていたんだなぁ…と、今更ながらに思う訳ですが、連れて行かれた場所には、確かに、ラリベラ行きのバスが。

しかも発車間際だと言う。

でも、ちょっと吹っかけられた感じが、癪に障って、値段交渉。

あぁ…
面倒。

でも、この止まっているミニバスが、今日のラリベラ行きの最終バスなんだと。
あとのバスは、今日中に辿り着けないor途中までしか行かないとのコト。

ホントかよ!!!???

でも、それを聞かせて、ちょっと吹っ掛けても、乗らざるを得ない状況を作り出しているコトが、何よりも腹立たしかった。

で、結局、その最終のミニバスに乗ってしまう自分も腹立たしいんだけれど。
そもそも、ホントに最終便なのかどうかすら、ちゃんと分かっていないし。

最後の一席。
まさにそんな感じで、最後部の真ん中のシートと言う、何とも居心地の悪い席しか残っていなかった。
いや、逆に、座席に座れたのが、ラッキーだったと思うべきなのだろう。

当たり前だけれども、 ミニバスはメケレから乗って来たバスよりも、窮屈。
ただ、ちゃんと席もあるから、何とか耐えられるけれど。

道も悪くないし。

ラリベラ…か。
何だか、ホントに移動だけの1日。

ま、それすらほんのりとですが、旅をしている気持ちにさせてくれて、満足なんだけれども。

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