日本って鉄道大国ですが、寝台列車だけはほぼ絶滅危惧種。 寝ている間に目的日つけると言う便利な移動手段はない気がするので、JRには踏ん張って貰いたいのですが、新幹線など他の交通手段も便利な日本だと、もう復活は難しいんでしょうね…
いよいよアイアントレインに乗車
さて、列車は1時間30分遅れ(定刻が大体、18時らしい)で到着。 何とか日没前なのは助かった。さすがに何もしないショムの時間も飽きて来ていた頃でしたし。
すぐに貨車へとよじ登る(これが思ったよりも高くて手すりはあるモノの一苦労)。
ホントは鉄鉱石の粉塵の飛んでくる量が少なさそうな前方の貨車を利用したかったけれども、あまりにも編成が長すぎて、そこまで全然たどり着けなくて、結局、近くの貨車に飛び乗った感じ。
って、ホントに長いなぁ…なんて感心していると、すぐに出発。
この写真だと長さが掴みにくいかと思いますが、この撮っているポイントでちょうど真ん中と言う感じでしょうか。
ものの1分位しか停車していなかったので、その間で寝る場所づくり。
ブルーシートを敷いて…なんてやっていたらすぐに出発になってしまいました。
そして気が付けば…
ほとんど乗っている人がいない!!!!
ん?
そんなモノなの?
さすがにこれにはびっくり。
もう少しいるだろう(何と言っても運賃がタダですから)…と思っていたのに、視界に入る限りは誰も貨車には乗っていなかった。
って、この列車自体はヌアディブの先の港まで行くので、ヌアディブの街に到着したコトに気が付くだろうか、誰かに教えて貰うつもりでいたのに…と思いつつ、徐々に速度を上げていく列車。
想像以上の粉塵が身体に襲い掛かる!
少しずつ、速度を上げ始めた列車。
それと同時に…
ふ、粉塵が…
ふ、粉塵が…
次々と襲い掛かってきます(大事なコトなので2回書いてみました)。
逃げ場がない!
当たり前だけれども、走っている貨車の上ですから、逃げ場がなさすぎです。
でも、まだ最初の頃は行けたんです。
鉄鉱石もほのかに温かみを帯びていて、寒くもなかったし。
ただ…
寝がえりとかを打つ度に徐々に姿勢が乱れていって、その乱れた隙間からどんどんと粉塵が襲い掛かってくる!!
もう… マジかよっ!!と言う状態。
誰か助けて~な環境。
だけれども、当たり前だけれども、列車は全然止まってはくれなくて、次から次へと鉄の粉が舞い込んで来る。
ブルーシートを体に巻き付けて、何とか耐えしのぐと言う状態。
勿論、外なんて見ている隙間もない。
今が何時なのかも分らない。
精一杯。
そう、乗っているだけで精一杯。
結局、3回位はしっかりと列車は停止したんだけれども、最後の最後まで立て直すコトが出来ないままで、少しずつ、気温も下がって、身体に当たる風は冷たくなるし。
完敗。
まさにそんな状態。 でも、そんな状態なのに、軽く眠りにつけたのは、何処でも寝られる特性だからだろうか(それでも2時間くらいだと思うけれど)。
↑これでも1回、顔と手を拭いてから撮ってます。
まとめ。
- まず寝る場所は貨車の最前部か最後部が良い(真ん中に陣取ってしまった)
- 手で鉄鉱石を平らにして寝床を作った方がいい(体の重みで侵食してしまうので)
- ひたすら耐える
これしか言えない… ただ朝晩の冷え込みは思っていた以上だったので、寒さ対策もしっかりとした方がいい。 ハードと言うかドMな方のみにお勧めするルートかも。
まぁ、元々そう言う人しか乗らないとは思いますけれどもね。
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