エア・バルティック、破産法第11条申請!運航は縮小して継続に!

機材削減で再建へ

バルト三国の中の1つであるラトビアの国営航空会社「エア・バルティック」が、米国で連邦破産法第11条に基づく破産保護を申請しました。

運航は継続され、負債を圧縮し、2027年7月までに再出発することを目指したもの。

既に再建案は出ているので、特に驚きはない。
ただラトビア国営航空会社ではあるが、ラトビア政府は、これ以上、資金を投入する予定がない。
また仮にその意思があっても、EUは赤字経営の航空会社に継続的に資金援助することを禁止しているので、できない可能性もある。

そうした中で、破産法申請。

元々、「エア・バルティック」は、2030年までに100機の体制を整える計画で、現状、54機。

再建案では、これを年末までに36機まで削減すると言うもの。

「エア・バルティック」は、機材の多くをルフトハンザグループにリースしているので、この辺りで影響は出そう。

損失額は、結構、大きい

コロナ禍後は、好調に見えた「エア・バルティック」。

だが、好調な状態は長く続かず、2023年度はまだ3,370万ユーロの黒字が出ていたが、2024年度は1億1,820万ユーロの損失。
2026年に入っての第1四半期も、7,000万ユーロ以上の損失を出している状態。

極めて高い金利での債券発行による資金調達などを行なっているが、政府が資金援助できないとなれば、今後、再建の動向は、まだまだ流動的なのかも知れない。

現時点での「エア・バルティック」の資本構成は、政府が約88%。
ルフトハンザグループが10%で、残りが個人投資家。

となると、ルフトハンザグループがどう出るか…と言う感じもある。

「エア・バルティック」は、エアバスA220-300型機に機材を絞り込んで、人口の少ない国内市場の中で、ハブを構築すると共に、リガだけでなく、タリン・ヴィリニュス(リトアニア)・タンペレ(フィンランド)にも拠点を構えるなど、より拡大路線を鮮明にし、ラトビアの航空市場を大きく上回る路線網を構築していましたが、ロシアによるウクライナ侵攻後は、リガ乗り継ぎでのロシア・キエフへの誘導もなったところに、さらに燃油高。

ついに力尽きた感じ。

中規模航空会社が難しい時代

機材を減らし、運休する路線も今後は出て来そう。

今のところ、運航は継続。
サービスも継続することが発表になっていますが、新たに外部の投資家からの資本が入らないと、さすがにちょっと厳しい感じも。

ヨーロッパだと、久々に破産法適用申請と言う感じがしますが、ヨーロッパ自体が単一航空市場になった今、中規模の航空会社が単独で生き残って行くと言うのは、なかなか難しくなった感じがする。

そして中規模の航空会社が、1度、規模を縮小させて、そこから収益性を高めていくと言うのは、さらに難しい感じ。

最近だと成功例としては、ノルウェー・エア・シャトル(ノルウェージャン)が成功した感じがしますが、これが欧州では唯一の事例のように思える。

ノルウェージャンは、著しい苦境に陥ったのが、コロナ禍と言うのもあり(それ以前に数年前から赤字基調にはなっていた)、長距離路線を切り捨て、最大165あった機材を50程度にまで縮小させて再建を果たしたけれども、「エア・バルティック」はそれよりも一回り小さな航空会社なので、どこまで体力が持つやら…

しかも既に機材はA220で統一されているので、単に機材削減しか打つ手がないですし。

戦略としては、小さな市場に留まるのではなく、複数のハブを構築し、さらにルフトハンザグループと提携をすると言うのは、悪くはなかったと思うのですが、そうした戦略も見直しになって行くのかな?

ただまだ破産ではなく、再建に向かう形。
今後、中規模の航空会社が生き残って行くための事例になるかどうかは、注目したいところですかね。

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