1日4.5往復の代替バス
島根県のバス会社である「石見交通」が、江津川本線を2027年3月末で廃止する意向であることが、報道で明らかに。
特に、正式な発表が現時点である訳ではないが、既に廃止の意向は、沿線である江津市・川本町に示している模様。
江津川本線。
現在の時刻表を見てみると、済生会病院~石見川本間を4.5往復(内、朝晩の1往復は江津高校前まで運転)。
全長42.3kmの路線。
2018年4月から運行を開始した路線だが、元はと言えば、JR三江線の代替バス路線である。
三江線の代替バス路線としては、一番の幹線路線とも言える路線。
まだ沿線自治体である江津市・川本町がどう対処するのかは、不明。
補助金を出してでも動かすのかどうか。
それとも自主運行に切り替えるのかどうか。
ただ三江線の中では一番、利用が高かった区間を結ぶバス路線ですら、約9年で苦境になったと言うことになる。
人口減と江津の集客力
1日4.5往復。
日曜日と祝日はさらに減便になり、1日3往復になると言う路線。
それですら持たない。
それなのについ最近まで鉄路が維持されていたと言うことに、若干の驚きがあるが、路線バスとしては距離が長い路線。
昨今の運転士不足に加え、燃油高と言う情勢も影響しているのだろうが、やはり利用が少ないと言うことに尽きるのだろう。
江津は、市ではあるが、山陰地方で最も人口が少ない市で、推定人口は19,968人と、20,000人すら割っていると言う状態。
川本町も、人口が2,857人と、最早、かなり少ない状態。
人口が減っている。
やはりそこに尽きるのだと。
そして何よりも、江津に集客力がない。
さらに川本町の場合は、大田市にも出やすい。
大田も人口が多い訳ではないが、それでもまだ29,276人。
最盛期には70,000人を越える人口がいた訳で、江津よりも商業の集積がある。
マイカー利用だと江津も大田も川本からならば、さほど変わりがない。
バス路線だと大田のバスセンター~石見川本間の川本線は1日3.5往復(内、0.5往復は土休日運休)。
まぁ、川本町の人口規模を考えると、大田か江津か、どちらかが残ればと言う感じなのかな…とは。
公共交通網の維持は、全国レベルの課題
昨今、日本の各地で公共交通網の維持が難しくなってきている。
採算性。
運転手の確保。
理由はあるのだろうが、そろそろ公共交通網とは何か?と言うのが、もう少し議論されるべき時なのだと思う。
それは局地的な話ではなく、もう少し大きな視野で。
国鉄もなくなり、バス会社は青色吐息の所が増えている中で、今後も公共交通機関を残して行くとすれば、ある程度、自治体の関与は必要と言う状態。
幹線ぐらいはしっかりと残せるように、体系を組んでいくべきなのではないか。
採算だけでは測れないものものある。
通学・通院と言った日々の暮らしを支える交通網。
もちろん、地方によっては、民営バス路路線の廃止→町営・村営バス→デマンド交通と、仕組みを変えていくところも多いが、自治体の枠を超えての運行はなかなか及び腰なだけに、江津川本線はどう言った結論を出してくるのだろう…







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