フルサービス・LCCともEBITが赤字転落!
「JAL」が、2027年度3月期第1四半期の連結業績を発表しています。
売上収益としては、前年同期比で+11.2%の5,237億円と好調で、第1四半期としては、過去最高収益を達成するものの、EBITは、燃油高騰・円安基調の影響を受け、前年同期比▲72.1%の127億円と大幅な減益で着地。
具体的に、発表になった連結業績を見てみる。
| 25年第1四半期 | 26年第1四半期 | 前年同期差 | 前年同期比 | |
| 売上収益 | 4,710億円 | 5,237億円 | +526億円 | +11.2% |
| 営業費用 | 4,354億円 | 5,168億円 | +813億円 | +18.7% |
| EBIT | 455億円 | 127億円 | ▲328億円 | ▲72.1% |
| 純利益 | 270億円 | 53億円 | ▲217億円 | ▲80.2% |
大幅な減益となったのは、やはり営業費用が増加したと言うこと。
営業収益も、燃油サーチャージの引き上げ分が反映されている訳ですが、燃油費用は前年940億円だったのが、1,488億円と548億円の増加。
さらに燃油費以外の費用も+265億円の3,679億円に達し、合計で5,168億円と、前年よりも813億円も増加すると言う結果。
セグメント別に見てみると、こんな感じ。
| 25年第1四半期 | 26年第1四半期 | 前年同期比 | ||
| 国際旅客 | 旅客収入 | 1,849億円 | 2,116億円 | +14.4% |
| 座席利用率 | 86.1% | 84.9% | ▲1.2pt | |
| 単価 | 94,563円 | 108,673円 | +14.9% | |
| 国内旅客 | 旅客収入 | 1,342億円 | 1,390億円 | +3.6% |
| 座席利用率 | 79.5% | 79.3% | ▲0.2pt | |
| 単価 | 14,781円 | 15,741円 | +6.5% | |
| ZIPAIR | 旅客収入 | 210億円 | 223億円 | +6.5% |
| 座席利用率 | 77.1% | 88.5% | +11.3pt | |
| 単価 | 60,333円 | 63,029円 | +4.5% | |
| SPRING JAPAN | 旅客収入 | 52億円 | 50億円 | ▲4.8% |
| 座席利用率 | 88.1% | 84.1% | ▲3.9pt | |
| 単価 | 18,861円 | 28,008円 | +48.5% |
フルサービス事業の国際旅客は、旅客数は前年比で▲0.4%だが、単価が14.9%アップして旅客収入は+14.4%。
国内旅客も、旅客数は前年比で▲2.7%だが、単価は6.5%アップし、旅客収入は+3.6%。
ただ前年同期は307億円の黒字だったEBITは、フルサービス事業としては、8億円の赤字に転落。
LCC事業は、ZIPAIRは旅客数は+1.9%で、単価も+4.5%と続伸し、+6.5%増の増収。
日中関係が冷え込む中で、SPIRING JAPANは、旅客数が▲35.9%と大幅減少したこともあり、旅客収入も▲4.8%減。ただ単価は+48.5%の大幅アップ。
だがこちらも燃油高が響いて、前年同期は42億円の黒字だったEBITは、1億円の赤字に転落すると言う結果に。
非航空領域は、好調を維持
一方の非航空領域。
JALカード決済額は順調に伸びているようで、発行マイル数は増。
具体的な数値の内訳は不明ですが、JALカード単体でも200億円に手が届きそうな状態にまでなっている。
また提携関係によるマイル発行収入も伸長し、こちらも100億円に届くかどうかと言うレベルに成長。
結果、EBITとしてはマイル・金融事業としては93億円(前年同期は76億円)。
コマース事業も+2億円の27億円に到達し、合計では前年同期+17.6%の120億円になり、航空部門の不調の下支えに成功した形。
非航空領域は、動きも活発。
最近の動きだけを見ても、まずは、ライフネット生命との資本業務提携。
そして、JALモバイル powerd by ahamoのスタート。
さらにLife Statusポイントも貯まるJALウォーター・JALガスがスタート。
そして全く予想もしていなかったマリオットとの戦略的パートナーシップも締結し、相互のステイタスマッチがスタートしているので、まさに攻める経営をしている状態。
第2四半期以降、これらがじわりと効果を出して来そうなのは、間違いなさそう。
EBITの進捗率は5%だが…
四半期の業績としては、フルサービス事業が赤字転落。
LCC事業も2社合わせると赤字転落。
ただ4月にはEBITが赤字だったが、5月以降は黒字基調とのこと。
通期のEBIT予想は、フルサービス事業で1,040億円、LCCは130億円、マイル・コマース事業で510億円と見ており、今後、残りの3四半期で挽回する計画。
しかし、EBITの進捗率は、約5%に留まっている訳で、どこまで挽回できるのだろう…と言う感じではある。
ただ燃油大幅高騰と言う波にもまれながらも、国際・国内・LCCともに、しっかりと単価を上げているので、マネージメントはできた結果なのかな…と言う感じがしなくもない。
「JAL」の場合、ANAと比べると貨物郵便が弱含みだが、カーゴルクスとの連携によって、+56.4%の大幅増収も達成していますしね。
まぁ、通期がどこまで盛り返せるかは、一番のかき入れ時の第2四半期次第なのかな…とは。






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