サンフランシスコ線に続き、2路線が運休へ
ブリティッシュエアウェイズ・イベリア航空を抱える「IAG」。
その傘下に長距離路線専門のLCC「LEVEL」がある。
大西洋路線を担当している航空会社だが、2026年の冬季スケジュールから
- バルセロナ~ボストン|週3往復
- バルセロナ~ロサンゼルス|週3往復
の運休が決定した模様。
既に「LEVEL」は、2026年4月26日を以って、バルセロナ~サンフランシスコ線(週3往復運航→末期は週2往復)を運休済みで、代わりにバルセロナ~リマ線を週3往復で開設したが、ボストン・ロサンゼルス線と併せて、2026年に入って米国線は3路線が運休することになり、一気に路線網を縮小させた形。
とは言っても、まだバルセロナ~ニューヨーク・マイアミの2路線は運航しているので、米国から撤退する訳ではないが…
直近の決算は好調に見えるが…
大手航空会社傘下。
長距離LCC。
大海を渡る路線。
さらに上位クラスのシート。
JAL傘下の「ZIPAIR」と似たビジネスモデル(と言っても、「LEVEL」の方が早いのですが)。
南米大陸にも路線を持っており、バルセロナ~ブエノスアイレス・サンティアゴ・リマの3路線を運航している会社。
ただ別に業績が悪いかと言われたら、そうでもない。
直近の四半期決算を見ても、搭乗者数は前年度比で26%の増加。
搭乗率は、前年から比べると、2ポイントのダウンにはなったが、それでも91.5ポイントと言う高い搭乗率を誇っている。
ただ伸びたと言っても、「IAG」の中では小さな存在で、桁が2つぐらい違うと言う状態ではあるけれど。
コロナ禍後は、太平洋路線の格安需要の急回復を受け、高収益な大西洋路線の担う存在に。
2025年度は、「イベリア航空」の営業利益率が過去最高水準の16.2%に達したが、その中で「LEVEL」が担う長距離低コスト路線が利益の底上げに貢献した形。
それなのに、なぜ縮小?と言う感じ。
理由としては、航空機エンジンの供給不足・サプライチェーンの混乱に直面しているのが大きく、機材のやりくりが付かなくなって来ているのでしょう。
そこに燃料費の高騰。
より好調な路線、もしくは手堅い通年需要が見込まれる路線へと、集中させると言う感じなのかな…と。
似ているが異なるZIPAIRとLEVEL
「LEVEL」と「ZIPAIR」、似ているとは思うが、やはりそれなりに差異はある。
「LEVEL」は「ZIPAIR」は、太平洋路線だけでなく、アジア路線もある。
その2つを組み合わせることで、乗り継ぎ需要も、自社内だけで完結して拾えるのに対して、「LEVEL」は欧州域内線は、「LEVEL Europe」として運航していたが、破産し運航停止して以来、運航がなく、グループ会社便に頼らざるを得ない形。
さらに「ZIPAIR」はフルフラットシートを兼ね備えるが、「LEVEL」はあくまでもプレミアムエコノミーで2-3-2列に留まる(通常のエコノミークラスは2-4-2列)。
機材数は、現状はほぼ同数だが、機内は「LEVEL」はシートモニターがあるのに対して、「ZIPAIR」は無料のWi-Fi提供でモニターなし。
この辺りは、あくまでも「LEVEL」はイベリア航空のブランドとして誕生したのに対して、「ZIPAIR」はJAL傘下だが独立した航空会社としてスタートしたと言うあたりに差があるのかも。
親会社は共に、この長距離向けの子会社を重宝しようと言う姿を見せていて、機材を増やす計画でいる。
現時点では、グループ内ではそこまで大きな存在ではないが、今後、より大きな存在になって行くのは、確実なのだろうな…と。
「LEVEL」「ZIPAIR」辺りの路線網が、もう少し増えてくれると、いろいろと旅の選択肢が増えるんだけれどなぁ…
そう言う意味では、米国線の縮小が気になる感じ。
サクッと復活するのかどうか…
サンフランシスコ線が運休済みなので、これで西海岸からも撤退と言うことになりますしね。







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