本店は閉店しているので、織り込み済みではあるが…
「名古屋鉄道」が、2026年9月1日付で連結子会社である「名鉄百貨店」を解散することを発表しました。
既に、2026年2月を以て、本店の営業は終了済み。
その他に支店はなく、清算に向けた各種手続きを進めていた状態でしたが、いよいよ法人格も消滅すると言うことに。
既に外商部門は、グループ会社の名鉄生活創研へ事業譲渡済みで、専用の拠点であり外商顧客向けのギャラリーである「エムズ ロイヤルギャラリー」を中心とした営業に転換済み。
また建装部門も名鉄協商へ事業譲渡済み。
残っていた商品券事業については、「名古屋鉄道」が吸収分割によって承継。
連結子会社のめいてつカスタマーサービスについても、「名古屋鉄道」が吸収合併し、友の会・クレジットカード決済サービスについては事業を継続する形。
今回の法人格の消滅に伴い、「名古屋鉄道」は、「名鉄百貨店」に対する約115億円とめいてつカスタマーサービスに対する約15億円の債権を放棄する方針で、いよいよ解散に向けてカウントダウンが始まったと言う感じ。
広大な路線網を活かせない名鉄の小売り
かつては名鉄名古屋駅で本館・メンズ館・ヤング館と3館体制で運営していた(2011年にヤング館閉鎖)ほか、一宮店(2024年1月に閉店)もあった「名鉄百貨店」。
さらに関連会社として、旧金沢名鉄丸越百貨店が金沢で運営していためいてつ・エムザは、2021年にグループ離脱。
百貨店とは異なる専門店街のメルサは、栄・銀座・自由が丘で残っているが、店舗数は徐々に減少気味。
さらに名鉄が2017年に打ち出した名鉄名古屋駅周辺の開発。
こちらは「名鉄百貨店」に加え、名古屋近鉄ビル・大手町建物名古屋駅前ビル・日本生命笹島ビルを一体化して改築し、さらに名鉄名古屋駅も大幅に増強する案であったが、延期。
「名鉄百貨店」は、この再開発計画に伴い、2022年に閉店予定だったのが、閉店を撤回し、当面は営業を継続することになったが、そもそも債務超過になっていたことと、再開発の見通しが不透明なこともあって、今回の解散と言う流れ。
名古屋と言う一大都市圏にあり、さらに一円に広大な路線網を持つ「名古屋鉄道」だが、小売部門が圧倒的に弱く、駅ビル開発なども、強くないが、それを象徴するような流れになっている感じ。
まぁ、鉄道会社のグループで、百貨店がしっかりしているのは、阪急・阪神、近鉄、東武、遠州ぐらいなもので、西武は資本が完全に離れ、東急も今一つなので、名鉄に限った話でもないのでしょうが。
名駅開発は、どうなっているのか
ただこれで名駅周辺開発で、「名鉄百貨店」が復活することは完全になくなったと言う感じ。
まぁ、今さら復活したところで、「名鉄百貨店」がタカシマヤに勝てると言う見込みもないうえに、勝てなくても勝負できる水準にまで持ってこれないでしょうが、本丸の駅を自社グループで展開できないと言う形になりそう(良くてメルサによる専門店街と言う流れでしょうか)。
そうなると、ますます小売部門の強化は望めなくなる訳ですが、鉄道会社は脱・鉄道で稼ぐ時代。
果たしてそれでいいのか?と言う気はしてしまう。
まぁ、一般的に言えば、不動産で稼ぎたいと言う流れになるのでしょうが、博多のように阪急を入れるぐらいの大逆転があっても良いのになぁ…と。
元々、「名鉄百貨店」自体、阪急百貨店から経営戦略の指導を受けて開業した訳ですし、阪急としては関西エリアのドミナント戦略を貫いてはいるけれど、阪急うめだ本店があまりにも圧倒的すぎるので、もうちょっと分散化しておくのも悪くはないと思うけれど(博多・西宮が育ち、西武・そごうから神戸・高槻が移管されたので、昔よりもうめだ本店が占める割合は下がっているのでしょうが)。
ただ仮に百貨店が入るとしたら、近鉄が妥当でしょうね。
そもそも名駅の再開発には、近鉄百貨店の名古屋店(パッセ)が入っていた名古屋近鉄ビルも含まれる訳ですし。







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