1年間の実証実験の結果は…
一部区間の存廃議論が出ているJR西日本の「芸備線」。
再構築協議会が開かれ、2025年7月~2026年6月まで実施された鉄道による実証事業の分析結果が報告されました。
実証事業は、土日祝日に、「芸備線」の列車を増便するなどが柱の事業。
仮にこの実証事業を恒久化した場合、現状の鉄道営業費用などを含めて、通年換算で約8億3,000万円の費用。
それに対して、経済効果は約4億1,000万円にとどまると言う結果。
当初の見込みよりも、6割以上下回る結果(今回の実績だと3億8,500万円想定が、1億3,500万円と言う結果)。
再構築協議会としては、列車の乗車自体が目的になり、消費が伸び悩んだと分析している模様。
また現在、9月末までバスによる実証事業も実施中。
2つの実証事業の経済効果などを比較しながら、今後、2027年3月を目途に、「芸備線」の再構築方針を策定して行くとしています。
使う場所がない、降りるだけの便数がない
実証事業を行なっていても、1日数本しかない鉄道。
途中下車したところで、そもそも次に来る便がかなり先。
となれば、降りることもないでしょう。
今の主軸は、「タイパ」「コスパ」ですしね。
しかも降りたところで、駅から徒歩圏内にお店がある場所も少ない。
無人駅ばかり。
著名な観光地がある訳でもない。
つまりお金を費やす場所も多くない訳ですし、それらをこの実証実験中に、効果的に訴えてこれたかと言えば、そう言う訳でもないですしね。
使う場所がない。
そして使いたいけれど、使えない。
それは実証実験をする前から、予期できたことなのでは…?と、正直、思ってしまう。
せめて駅弁とか、駅での消費ができるような策があれば、違ったかも知れませんが。
ただ、それにしても、想定よりも少なかったと言う話なのでしょうね。
せめて、当初想定の70%ぐらいまであれば、体感としても“利用が増えた!”と言う感じになるのかも知れませんが、見込みの40%すら届かないと言うレベルになると、地域社会の中でも利用が増えたという実感は、起きにくいでしょうし。
それだと“残そう!”と言う機運も高まらないですよね…
鉄道があるから、人は外から来ると実感させるのが先
結局のところ、もう何かをやったとしても、それをアピールできる人もいなくなっていると言うのが、正直なところですし、ここまで便数が減ってしまうと、もう旅としても利用できるツールではない。
いくら実証実験をして増便したところで、少ないことには変わりないですし。
ただ日常での利用が少ない今の「芸備線」。
でも、それでも、どうにかしたいのであれば、それなりに外部からも呼び込んでいくしかないので、今回の実証実験は意味があったとは思う。
鉄道があるからこそ、人が外から呼べると、地域社会が実感しない限り、なかなか存続に向かっていくのは、難しいようにも思う。
ただ…
JR西日本としては、廃線にしたいのは間違いないでしょうね。
今後、ますます人が減って行くエリアでもありますし、残しておくメリットがないですから。







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