すし・高山でインバウンドの取り込みを狙う
「富山空港」が、愛称を「富山きときと空港」から「富山高山すし空港」に変更することを発表しました。
外国人観光客に知名度の高い「高山」「寿司」を取り入れることで、伸びているインバウンド市場の取り込みを図りたいと言うこと。
「富山空港」は、2026年4月から混合型コンセッションを導入していて、行政・民間が連携しての空港運営を開始中で、今回の愛称の変更も、新たな取り組みの一環と言えるのかも。
元々、富山県は「寿司」を売りにしている(そこまで富山=寿司のイメージがあるかは別として)。
ます寿司を推して来た訳で、「寿司と言えば、富山」と言う発信の強化に繋がることと、富山県を知らない方に、より存在を知ってもらうきっかけになると言うのが、1つ目の目的。
そして高山を盛り込むことで、人気の観光地である飛騨・高山地域への空の玄関口であることを発信すると言うのが、2つ目の目的と言えそう。
ただ高山自体は岐阜県。
隣県を愛称に付けるのは、萩・石見空港でも先例がありますが、結構、異例の措置と言えそう。
すしと高山=富山と言うイメージはない
寿司。
高山。
そもそも「寿司」のイメージがあるか?と言われれば、確かにます寿司はイメージとしてある。
駅弁とかでも用いられていますし。
ただ「寿司」全般での強いイメージかと言われたら、そうでもない。
そして「高山」。
確かに距離的には、そこまで遠い訳でもなく、車ならば、約100分で到着すると言う距離。
ただ空港からだと、バスはコロナ禍以後、全便が運休中。
JRだと富山駅に出て(但し、20分程度で到着する)、そこから高山線と言うことになるが、便数が多い訳でもなく、特急ひだで1日4往復のみ。
普通列車だと、基本的には猪谷で乗換になり、こちらも本数は多くない。
飛騨・高山観光コンベンション協会が運営しているWebサイトの飛騨高山旅ガイドでも、県外から高山へのアクセスを調べると、出発地として出てくるのは、
・名古屋駅
・東京駅
・大阪駅
・金沢駅
・福井駅
の5カ所で、富山は入っていない。
まぁ、奥飛騨温泉郷だと富山もアリかと思うけれど、そもそも高山への玄関口が富山と言うイメージも、そんなにない。
インバウンドの方向けと言えば、そう言う話なのかも知れないけれど、そこまで近くもなく、また文化的な交流も強い訳じゃないのに、愛称として用いるのも、どうなのよ?と言う感じでしかない。
それならば立山や黒部を前面に出した方がイイのでは?と言う感じでしかないのだが…
そもそも路線・便数が少なくて…
北陸新幹線の金沢延伸以後、「富山空港」は存廃が常に出て来てもおかしくはない空港。
現状の発着路線だと、
- 国内線
- 羽田線…1日3往復|ANA
- 新千歳線…1日1往復|ANA
- 国際線
- ソウル線…運休中
- 大連線…運休中(元々は、週2往復|中国南方航空)
- 上海線…運休中(元々は、週3往復|中国東方航空)
- 台北線…運休中(元々は、週2往復|チャイナエアライン)
と言う状況で、ようやく台北線が8月20日から運航再開と言うことになったが、お隣の小松空港は、国内線でも羽田・新千歳に加え、福岡・那覇線があり、JALグループも入っている。
国際線も上海線は運休中だが、ソウル・台北・香港と運航されていて、ソウル線は1日1往復、台北線は週9往復と便数も確保されている状態なのと比べると、やはり「富山空港」の路線網・便数は、停滞している感が否めない。
だからこそ、愛称を変えてでもテコ入れをしたいと言うことなのでしょうが、愛称変更は別に、タダでできる訳ではなく、看板などの変更にも資金が掛かる。
それならば、「富山空港」は市街地に近い空港と言う特性を活かして、搭乗しない人でも使える施設を誘致する資金に使った方がイイのでは…?と。
そもそもですが、空港の愛称なんて、使われているようで使われていないもの。
萩・石見や根室中標津・オホーツク紋別と言った地名やエリア名が使われているのを除くと、愛称が使われている空港なんて、ごく僅か。
成功例としては、セントレアぐらいではないか(しいて言えば、鳥取のコナン空港も成功例でしょうか?)。
日本の空港は、何故、費用を掛けてまで愛称をつけたがるのか…と言う感じでしかないのだが…







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