成田アクセス、京成は高架・新線で複線化へ最終取りまとめ案が了承に

京成線は高架・新線での整備へ

国土交通省航空局(JCAB)が、成田空港の新旅客ターミナル・鉄道アクセスなどの整備方針を示す「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会」の会合が開かれ、最終取りまとめ案が了承され、公開されました。

新ターミナルは、2030年代に第1段階のステップ1の供用開始を目指しており、鉄道アクセスについては、最終的には現行と比べると約1.8倍の輸送量を目指すと言うもの。

まず現行の鉄道アクセスは、こんな感じ。

  • 京成線
    • 成田空港駅…2面3線
    • 空港第2ビル駅…1面2線
  • JR線
    • 成田空港駅…1面2線
    • 空港第2ビル駅…1面1線

京成線は、本線と成田スカイアクセス線が乗り入れるが、スカイアクセス線の成田湯川駅から単線構造。
JR線は成田線が乗り入れるが、成田駅から単線構造で、両者が東関東道との交差付近から合流し、単線並列で走っていると言う感じ。

最終取りまとめ案では、こう言う内容が示されました。

  • 京成線
    • 成田空港(高架新駅)…3面5線(この他に1面2線地下構造で東成田駅が隣接)
  • JR線
    • 成田空港駅…2面3線
    • 空港第2ビル駅…2面2線

京成線側は、成田スカイアクセス線を東関東道交差部付近まで新線で高架・複線化にて整備すると共に、東関東道交差部付近~成田湯川間の単線区間は複線化。
現在の東成田駅付近に高架新駅を整備。
南側にに新ターミナルに接続する改札口を、東側に第2ターミナルに接続する改札口を設ける(距離で約150m)。

JR線側は、既存の京成線の施設を改良し、改軌・ホームの増設を行なうと共に、成田空港駅に新ターミナル接続の改札口を新たに整備。

これが基本方針。

これにより京成線・JR線が分離されることになり、スムーズな案内と抜本的な混雑緩和が可能に。
京成線はスカイライナー・新型有料特急を最大6本/h、アクセス特急を最大3本/h運行が可能。
スカイライナーは最速36分から30分台前半に、新型有料特急は、押上までで最速30分台前半から20分台後半に所要時間の短縮が可能。
JR線はN’EXを最大3~4本/hに増強できる可能性がある。

羽田直通の有料特急の運転も明記

同時に羽田空港との接続も盛り込まれました。

まず2028年度に押上まで成田スカイアクセス線を経由しての新型有料特急が登場。

その後、品川駅改良工事・羽田空港側の引き上げ線の供用開始後、都営・京急線を経由して成田空港~羽田空港間を直通運転すると言う方針で、2030年代の実現を目標とする案。

元々、押上だと中途半端な有料特急と言う感じだったので、既定路線とは言えそうですが。

新ターミナルについては、段階的に供用開始になると言う方針が、改めて。

  • STEP. 1
    • 新旅客ターミナルを、既存の第1・第2ターミナルの中間あたりに整備
      • 新ターミナルと既存第1ターミナルは一体での運用
      • 新ターミナルと第2・第3ターミナルを暫定的なコンコースで接続して一体運用
      • CIQは新ターミナル・第2ターミナル
  • STEP.2
    • 新ターミナルの拡張で、第2・第3ターミナルを廃止し、ワンターミナル化

と言う計画ですが、新ターミナル・既存ターミナル間は、現状は、バス移動ですが(第2・第3ターミナル間は徒歩移動も可能)、新たな交通システムの導入が盛り込まれました。

STEP.2でワンターミナルになるのに、新交通システム…?

課題は、いつ完成するか…

まず最終取りまとめ案の大きなポイントとしては、京成線が別線新線方式で複線化と言う点。
京成線とJR線が、全く別個になると言うのは、大きい感じ。

ただ既存の成田空港駅・空港第2ビル駅は、空港直結。

それに対して、新線になる京成線は、第2ターミナルとは、150m離れることになるほか、新ターミナルは、京成・JRともにターミナル本館ゾーンとの間にアクセスゾーンができることになりそうで、この辺りは駅直結の現在よりは利便性が落ちそう。

また各ターミナル間を結ぶ交通システムの整備も盛り込まれましたが、将来的にワンターミナルになるのに…?と言う感じも。

また羽田空港への直通列車構想も取りまとめ案に記載されましたが、そもそも羽田までの需要と言うのは、どれだけあるんだろう…と言う気も。

ただ全体的に満額回答と言う気がします。
このぐらいしないと、抜本的な混雑緩和にはなりませんからね。

問題は、いつできるのか…と言うこと。

そもそも成田空港の拡張自体も遅れが見込まれている中ですが、別線での高架複線化が盛り込まれたので、用地買収の必要もありますから、いつ完成するのやら…とは。

Sponsored Link



コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください