札幌圏で9億円の黒字を確保
「JR北海道」が、2025年度の線区別収支を発表し、線区別収支を発表し始めた2014年度以降で初めて、全線区での通年赤字から脱出し、主力の札幌圏4線区で黒字を確保したことが明らかに。
今回、通年黒字を確保したのは、
- 札沼線:桑園~医療大学
- 函館線:小樽~札幌~岩見沢
- 千歳・室蘭線:白石~苫小牧
の札幌圏。
営業収益は、497億2,100万円(前年度は457億2,800万円)。
営業費用は、287億4,700万円(前年度は469億4,900万円)。
結果、前年度は12億2,000万円の赤字を出していたが、9億7,300万円の黒字を確保することに。
但し、輸送人員で見ると、伸びたのは千歳・室蘭線が、+675人(人/日)で、他の線区は前年度割れと言う結果ではあったが、日本ハムが本拠地を構える北海道ボールパークFビレッジによる利用者の増加が寄与したと言えそう。
損益改善は進むが、利用者は減
札幌圏4線区では黒字を確保したが、全体の営業赤字は合計で561億円と、12年連続で赤字決算。
こちらも赤字幅は前年度と比べると20億円の縮小を達成。
但し、単独で維持困難とする8千区だけで見ると、赤字額は7億円拡大しており、合計155億円で、利用者も減少が続く状態。
全線区で見ると、営業損益が改善したのは、
- 釧網線:東釧路~網走…1億1,200万円の改善
- 日高線:苫小牧~鵡川…9,000万円の改善
- 石勝・根室線:南千歳~帯広…7億8,500万円の改善
- 札幌圏4線区:21億9,400万円の改善
- 宗谷線:旭川~根室:3億500万円の改善
- 根室線:帯広~釧路:2億100万円の改善
- 北海道新幹線:新青森~新函館北斗:7億700万円の改善
- 函館線:函館~長万部:3億4,100万円の改善
と、案外、好調に見えるが、輸送密度が伸びたのは、
- 宗谷線:名寄~稚内…+3人
- 日高線:苫小牧~鵡川…+36人
- 千歳・室蘭線:白石~苫小牧…+675人
- 宗谷線:旭川~名寄…+9人
の4線区のみ。
札幌圏4線区で黒字を確保したと言っても、9億円。
他の赤字線区を補填する額には、到底及ばない。
上下分離方式などの抜本的な改善は、やはり必要と言えそう。
札幌圏の黒字額も少なすぎる…
ただ正直、札幌圏での黒字額も、少なすぎるとは思う。
北海道随一の都市圏であり、鉄道での対抗馬は地下鉄のみで、他の都市圏と比べると、民鉄がないエリア。
もちろん、自家用車・バスと言った対抗はある。
さらに北海道と言うことで、冬季の積雪対策費用もバカにはならない訳ですが、空港アクセスもほぼ一手に引き受けている訳で、もう少し黒字が出せて然るべきなのでは…?と思ってしまう。
黒字路線のブラッシュアップ。
それが費用不足でできないのが、「JR北海道」の苦しいところ。
ブラッシュアップしたところで、別に空港アクセスなどは需要が伸びる訳でもないですし。
そもそも黒字が多少、増えたところで、焼け石に水と言う状態でもありますし。
ただやはり安定的にしっかりと黒字が出せる路線と言うのは、今の「JR北海道」には必要なところ。
2025年度だけで終わるのではなく、この札幌圏での黒字を虎の子に、局面を打破して行くと言う経営に転換するしかないのかな…と。
折角、札幌圏と言う大都市圏があるのに、街づくりを含め、活かしきれていない気はしてしまうので。







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