スピリット航空が全便運航終了手続きに
米国のULCC(超格安航空会社)の「スピリット航空」が、2026年5月2日、全便の運航終了手続きに入ったことを発表し、全便を欠航。
利用者には、空港へ行かないように案内をした。
カスタマーサービスの提供も終了。
さらに他社便への振替支援もなし。
デトロイト発ダラス行NK1833便で、2日の00:17にダラス・フォートワース国際空港に到着したNK1833便が最終の運航便となった。
クレジットカードもしくはデビットカードを使って購入した航空券については、支払方法へ自動返金予定。
バウチャーやクレジットなどを保有している人への補償は、破産裁判所の手続きを経て、決定することになります。
返金状況や今後の手続きに関しては、特設サイトで確認するように求めている。
直近で、事業を維持するには数億ドル規模の追加資金が必要としており、米国政府に協力を求めており、トランプ大統領も、雇用を守ると言う視点では前向きな姿勢を見せていたが、及ばず…と言う形になった。
1年で2度目のチャプター11の適用を申請し、迷走中
「スプリット航空」は、全米の超格安航空会社としては大手。
全航空会社の中でも中堅レベルの規模を誇り、全米各地への国内線に加え、近距離国際線も運航。
2022年にフロンティア航空との提携統合を発表。
但し、破談。
その後、ジェットブルーとの統合を発表。
こちらは、2024年1月に連邦地裁が計画に反対したことから、計画が打ち切られることになった。
そして2024年11月に連邦破産裁判所に、チャプター11の適用を申請。
この時は脱却できていたが、2025年8月29日に再申請し、1年足らずで2度目の経営破綻に陥ることに。
2025年9月に、客室乗務員約1,800人を12月1日付で一時解雇。
11月には、提供座席数を25%削減する計画を明らかにするなど、経営規模の縮小で、立て直しを図っていたが、力及ばず…と言うことに。
正直、統合にまつわる動きが、二転三転していて、経営的には迷走が続いていると言っても過言ではなかったようにも思う。
ULCCの場合、1度、歯車が狂うと、低価格帯を売りにしているだけになかなか元に戻せなかったのかも知れない。
さらに大手航空会社も、LCCに似た簡素な運賃体系を、続々と導入しており、ULCCの価格を武器に優位に立つと言う戦略が差異を生まなくなっていたと言うのもあるのかも。
今後の焦点は、ジェットブルーに
米国航空業界では、先日、ユナイテッド航空とアメリカン航空との統合が噂になった。
アメリカン航空側が否定し、単なるユナイテッド航空の願望だったと言う話だが、今後の焦点はジェットブルーと言うことになりそう。
こちらも経営的には決して楽な情勢とは言えない感じなのに加え、若干、迷走している状態。
ユナイテッド航空との統合もあり得そうな勢いだが、実現するかどうか。
「スピリット航空」は、他社との提携がほぼなく、破綻・運航終了に伴う影響は、ほぼ米国内の利用者のみと限定的だったが、ジェットブルーの場合は、JALなど提携航空会社もあり、仮に破綻に向かうとなると、影響は大きい。
ただ実現するのか。
それともジェットブルーが、自力で立ち直れるのか。
まだまだ予断は許さないような状態ではあるが、米国の航空業界は、経営統合による規模拡大を1つの成長の糧にしてきた歴史もある。
ここに来て、ようやく大手に集約されてきた感じだったが、さらなる統合となると、ホントに寡占化が進むことになりそうだが…








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