千頭~井川間で、片道3,500円にする計画
公式的な発表があった訳ではないですが、「大井川鉄道」が、井川線について、運行形態を観光列車に特化し、2026年6月1日から現行の運賃に加えて、企画料金を上乗せする方針を固めたことが、報道されています。
井川線は、千頭(川根本町)~井川(静岡市葵区)を結ぶ路線ですが、これまでの運賃は、1,340円。
ここに企画料金として2,160円を上乗せして、片道3,500円とする見通しだとか。
川根本町と葵区の井川地区に住んでいる希望者には、発行日から2年間有効の千頭~井川間を無料で乗車できるパスを、手数料1,000円で発行する方針。
地元の川根本町の町議の中には、反対意見もあることから、どこまでこの方針通りになるのかは不透明ですが、赤字に苦しむ「大井川鉄道」が、次の一手を打ちたいと言う姿勢なのは、間違いなさそう。
既に、観光鉄道ではあるが…
観光特化の路線へ転換。
と言えば聞こえはいいかも…ですが、もう既に実質的には観光に特化している路線ではあります。
そもそも定期需要を掴むには、本数が少なすぎる。
さらに地元の人口も少なすぎますから。
しかも、路線そのものが観光資源になっている部分もある。
- 日本で唯一のアプト式区間のある路線
- 日本で最も高い(川底から70.8m)鉄道橋の関の沢橋梁
- 軽便鉄道程度の車両限界
- きかんしゃトビ―号の運転
- 星空列車の運転(臨時列車)
逆に駅と言う駅は、半数が秘境駅で、地元の需要が根強いか…と聞かれると、そうは言えない。
ただそもそもだが、井川線は、大井川電力の鉄道線として開業し、その後も畑薙ダムなどの建設工事に活用されていたこともあり、鉄道資産は中部電力が保有している。
仮に赤字が出ても、中部電力が補填している(赤字が出ないことは、恐らく、ないとは思う)。
つまり「大井川鉄道」としては、赤字の補填があるのだから、力を入れても入れなくても…と言う感じはしなくもない(とは言っても、赤字の垂れ流しは認められないのでしょうが)。
となると、なぜ?と言う感じも。
実現すれば、イメージとしては黒部峡谷鉄道に近くなる訳だけれども、沿線利用が皆無の黒部と異なり、僅かでも地元需要がある井川線。
2年間で1,000円乗り放題と言う形で沿線民には還元されるから、現行よりもおトク感はあるが、受け入れられるかどうか。
そもそも…ではあるが、往復利用が基本になるので、7,000円。
この他に千頭までの運賃が必要になる。
そこまで払う人が、どれだけいるのかは、ちょっと未知数ではある。
1人ならともかく、家族連れ…となると、そこそこの出費にも繋がる訳ですしね。
地元需要に活路は見いだせない中で…
とは言っても、沿線住民がごく僅か。
仮に井川線の収益を上げて行こうとするのであれば、本線からの乗客を井川線まで持って行くしかない。
ただその本線が青色吐息。
2022年9月の台風以来、現在も川根温泉笹間渡~千頭間が不通になっていると言う状態。
井川線よりも沿線利用はあるけれど、やはり鉄道を維持できるレベルか…と言われると、そうとは言えない需要でしかない。
SLの需要もきかんしゃトーマスで一応、盛り返しているので、SLで来た人をどれだけ井川線に向かわせられるか…と言うことになるが、井川線まで…となると、トビ―号以外だと、なかなか簡単な話でもないでしょうし。
観光鉄道化。
1つの案だとは思う。
ただ唐突感はあるけれど。
新緑・秋…と、魅力はある路線。
ただ沿線需要がごく僅か。
そう考えると、それもアリなのかな…と言う気も。
でも、さすがにちょっと値段も張るよなぁ…とは。
せめて往復有効とか2日間で…とかならば、まだアリだとは思うけれど。








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