密かに人気だった空港施設の株主優待、廃止へ!

年間5,000円は最低でも貰えた優待券が廃止に

羽田空港を始め、国内主要空港などの空港に必要な施設を建設・運営・管理している「空港施設」。
今までは株主への感謝・投資魅力向上を目的に、株主優待制度を設けていましたが、2025年3月31日時点の株主への優待券発行を以って、株主優待を廃止するコトを発表しました。

廃止される株主優待は、以下の通り。

  • 100株~499株…優待券2,500円券×2枚(半期に1枚ずつ)
  • 500株以上…優待券2,500円券×4枚(半期に2枚ずつ)

グループ会社のブルーコーナーが運営しているブルーコーナーUC店で利用が可能なお食事券。

1,000円未満の利用の場合は、釣銭ナシ。
1,000円以上の場合で、釣銭が1,000円以上の場合は、1,000円分のお食事券が付与されると言う使い方の株主優待でした。

利用できる店がごくごく限定的だったので、なかなか利用するのも一般的ではなかったかも…ですが、羽田空港の滑走路を見ながらお食事・喫茶が楽しめるブルーコーナーUC店で利用ができただけに、隠れた人気があった株主優待だったようにも…

ただ…
そもそも羽田空港は見えるけれど、最寄り駅も羽田空港ではないので、利用するのは限定的だったかも…ですが。

今後、配当性向を60%へ引き上げ、より利益の還元を行なっていくとのコト。

空港内だけでなく空港外施設も手掛ける会社

そもそもですが、JALとANAが筆頭株主で、さらに政策投資銀行などが続くので、個人投資家からすれば、そもそも絶対的な少数。

ただ空港内では多くの物件を抱えていて、羽田空港だと格納庫・テクニカルセンター・機内食工場や大型航空機洗浄施設、新千歳・関空・神戸空港だと格納庫と言った施設を抱えるほか、各空港のSDプラントなども手掛けていたりする。

さらに空港外施設にも関与していて、住宅・事務所などを抱えていたりします。

まぁ…
それでも決して目立つ会社と言う感じではないですけれどもね。

その中で一般顧客でも利用できる施設としてあるブルーコーナーUC店。

東京モノレールの新整備場駅下車すぐのところにあるビルの2階に入っているお店。

まぁ、場所柄、航空関連で働く人の利用と航空関連施設を訪れる人の利用がメインになる訳ですが、一般客でも利用でき、羽田空港が見えるレストランとして知られていたりも。

なので、ここで利用できる優待券が廃止と言うのは、ちょっと残念な気も。
ただやはり株主構成を考えると、平衡性が欠けている気がするのは事実ですから、まぁ、ごもっとも…と言う気もしなくはないですが。

個人向け優待が必要な会社だったのか…?

ここ数年、配当性向を高めると言うコトもあり、株主優待を廃止する企業も多く出ていましたが、ようやくその流れが落ち着き、今度は時価総額が高くない企業を中心に、株価対策の意味合いで株主優待を実施する企業が出て来た流れがあると思いますが、「空港施設」は株主優待廃止。

まぁ、筆頭株主・大株主ががっちりと固まっているので、個人向けの優待は、そこまで必要じゃないんでしょうね。

さらに別に大きな対抗馬がいる訳でもないし、一般顧客向けのサービスはごく僅かなので、知名度を高める必要性もないですし。

寧ろ、今まで株主優待が続いていたコトの方が、特筆できるのかも。

なんなら、新整備場駅なんて、この「ブルーコーナーUC店」かJALの格納庫見学に行かない限り、あまり使わない駅ですらありますからね。

ただ密かな優待として、このぐらいは存続して欲しかったかなぁ…と。
まぁ、額がちょっと大きかったと言う気はしますが、それでもかつては提携ホテルで利用できる優待宿泊割引券が株主優待だったから、その頃と比べると、ややボリューム感は減っていたのですがね。

それでも年間最低5,000円。
配当性向を高めたとしても、この優待金額は埋められないと思うけれど。

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