カザクエアと共同で運営へ
ベトナム国内最大手でLCCの「ベトジェット」が、カザフスタンの「カザクエア」と、新たに「ベトジェット・カザクスタン」を立ち上げるためのパートナーシップを結んだコトが、正式に発表になりました。
「カザクエア」の基盤を活用しながら、新たにLCCを共同で運営すると言うモノで、今後、少なくともボーイング737型機もしくはA320ファミリーを20機保有する計画で、ネットワークを展開して行く見込み。
元々は、政府系ファンドによる創業でしたが、既に「ベトジェット」の親会社筋になるソビコグループによって「カザクエア」は買収済み。
「ベトジェット」による国外の展開は、タイに続く2例目と言うコトになりますが、既にタイでは、着実にシェアを高めているので、カザフスタンでも同様に一気に事業を広げていきそうな感じはありますね。
LCCがまだあまり広がっていないエリア
カザフスタンの航空会社と言えば、「エア・アスタナ」が最大手。
さらに「SCAT航空」がありますが、「カザクエア」は小型機での運航のみで事業基盤としては大きくはない。
LCCは、「エア・アスタナ」傘下の「フライアリスタン」があり、既に西はトルコ・イスタンブール線を運航するなど、着実に路線網が広がっている状態。
ここに「ベトジェット・カザクスタン」が挑むと言う構図になりそう。
ただそもそも中央アジアは、まだあまりLCCが発達していない。
キルギスのエアマナスも広がらないまま運航休止に追い込まれていますし、ウズベキスタンのセントラムエアも、まだまだ事業規模は大きくない段階(と言うか、まだ新しい航空会社なので仕方がないですが)。
「ベトジェット・カザクスタン」が、中央アジアで勢力を伸ばして行けば、また中央アジア全体でもLCCが広がって行く可能性があるのかな…と。
予定よりも就航が遅れていますが、「エアアスタナ」が日本路線を開設予定。
そこにJALがコードシェアをする計画も発表済み。
日本からは「エアアスタナ」。
そしてその先、「ベトジェット・カザクスタン」。
そうした使い方ができると、かなり中央アジアも便利になりそうな気がしますが…
これで移動が便利になるか?
なかなか日本からだと距離はさほど…なのに、行く人が増えない中央アジア。
ビザが必要な国もトルクメニスタンのみになりましたし、非常に行きやすくはなっているのですがね。
ただ確かにカザフスタン以外だと域内・国内での移動が、ちょっと億劫。
鉄道もカザフスタンとウズベキスタンではしっかりと走っていますが、空路となると、キルギス・タジキスタンは使い勝手が悪いし…
魅力的な場所が多いので、もうちょっと域内交通・国内交通が便利になったら、一気に人が集まりそうな気もするんですがね。
ただどうしても冬が長いのがネックなんですよね…
標高が高い場所も多いですし。
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