安全レベルがカテゴリー1に復帰!
アメリカ連邦航空局(FAA)が、タイの航空会社の安全レベルを「カテゴリー2」から「カテゴリー1」へと引き上げました。
これは2015年12月の引き下げ以降、初の動き。
「カテゴリー2」だと既存便の運航を除き、米国への新規路線開設や増便などが認可されないが、これでタイの航空会社による米国への新規路線開設などが認可されるコトになります。
と言っても、現状、タイの航空会社によるタイ~米国間を結ぶ路線の運航はない状態。
但し、需要は見込まれるコトもあり、「ユナイテッド航空」が、2025年10月26日から香港線をバンコクまで延長させて就航し、香港経由ですがタイへの路線が復活する見通し。
打撃を受けるのは日系の航空会社
すぐに両国間の路線ができると言う訳じゃない。
「タイ国際航空」は、経営再建中(と言っても順調に推移していて、機材数も再び拡大する計画でいますが)。
「タイエアアジアX」も活発さは見られないし、そこまでの機材数もない。
ただ今後、順調に機材数が伸びてきたら「タイ国際航空」による路線が開設されるコトになるのかも。
もしタイ~米国間の路線が開設されるとなると、影響を受けるのは、日本・韓国の航空会社と言うコトになりそう(キャセイとかも影響がありそうだが…)。
日系だと、ANA・JAL・ZIPAIR。
アジア~日本(成田)~米国へ…と言うのは、現状、日系航空会社の1つの柱になっている訳だけれども、特にタイやマレーシアは米国本土への直行便がない。
ベトナム~米国もベトナム航空が、ホーチミン~サンフランシスコ線を運航しているだけに留まっている状態。
日本を経由しての米国路線で、利用者の国籍内訳が発表になっている訳ではないが、タイはそこそこのウェイトを占めていてもおかしくはないが、その需要の一部が流れると言うコトにもなる。
もちろん、米国籍のタイ訪問の需要も、一部が流れるコトになる。
直行便ができるまでにどれだけ開拓できるか
まぁ、長距離路線になるので、いくら認可されると言えども、一気に路線網を拡大させるとは考えにくいけれど、いつかは開設されるんだろうなぁ…と言う感じ。
それまでに日系の航空会社がどれだけ需要を取っておけるか…と言うコトでもあるのかな、と。
現状、成田での乗り換えで需要を引き受けているけれど、タイ側の拠点はANAもJALもバンコクのみ。
チェンマイやプーケットなどにも路線が広がっていれば、また違う需要も開拓できるのかな…とは思うけれど、日本以上に人口・産業がバンコクに集中しているタイなだけに、バンコク以外への都市へ就航すると言うのは、なかなか難しいのでしょうね。
かつてはプーケットへ日本からの直行便があったけれども、観光路線になると日系の航空会社は収益が取れなくなるしなぁ…
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