両社ともに値上がり
「JAL」と「ANA」が、2025年4月1日以降の発券分からの国際線に適用する「燃油特別付加運賃」(燃油サーチャージ)を発表しました。
現在のサーチャージは、「JAL」の場合、ゾーン「H」ですが、今回の改定では、一気にゾーン「I」になり、ワンランクのアップ。
ひとまず、燃油サーチャージ額は、こんな感じ。
行先 | 現行 | JAL | ANA |
韓国・ウラジオストク | 3,000円 | 3,500円 | 3,900円 |
東アジア(韓国・モンゴルを除く) | 7,400円 | 8,500円 | 11,000円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム・モンゴル・イルクーツク | 9,500円 | 11,000円 | 12,100円 |
タイ・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・ノヴォシビルスク・ビルマ・カンボジア | 15,500円 | 18,000円 | 18,900円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 18,500円 | 21,000円 | 23,100円 |
北米大陸・欧州・中東・オセアニア | 29,000円 | 33,000円 | 36,300円 |
燃油サーチャージは、シンガポールケロシンの市況価格2ヶ月間の平均を、同じ期間の為替レートの平均を円換算して出した金額を基に決定すると言う形になっていますが、今回の対象期間で見てみると、2024年12~2025年1月のシンガポールケロシンの市況価格は、1バレルあたり平均90.96US$。
ここに平均の為替レート1US$=155.03円を乗じ、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は、14,103円になり、これが基準値と言う形になります。
今回の改定分は、2025年4月1日~5月31日までの発券分が対象になります。
JALとANAで金額に差が生じる
「JAL」も「ANA」も燃油サーチャージはアップと言う形。
今まで両社ともに同額だった燃油サーチャージですが、今回は差異が出ました。
と言うのも、「ANA」が基準になる値を値上げしているから。
つまりは今後も、当面は「JAL」と「ANA」で燃油サーチャージに差異が出る可能性が高いと言うコト(改定がない限り、差が出ます)。
中国までで片道2,500円の差。
東南アジアのバンコク・シンガポールなどで片道900円の差。
北米大陸や欧州だと片道3,300円の差。
何気に往復利用すると、そこそこの差が生じる区間が出てきますね。
1人での利用だとしても差があるな…と感じるレベルなので、家族旅行とかになれば、その差は歴然と言うコトになりますね。
ただ「JAL」にしても燃油サーチャージは基準額を上げたいとは思っているでしょうから、いつまでこの金額が継続されるかは不明ですが。
この金額で海外になんて行けない…
それにしても…
高い。
もうはっきり言って、高い。
これで海外旅行に~なんて、気軽に行けないレベル。
北米大陸や欧州で、「JAL」だと片道33,000円。
「ANA」だと片道36,300円ですからね。
往復で利用すると、燃油サーチャージだけで「JAL」なら66,000円、「ANA」なら72,600円になりますから。
あまり昔話をしたいとも思わないけれど、格安航空券が全盛だった時代なら、この金額で欧州まで飛べていたように思う(繁忙期以外で経由便ですが)。
若者が旅をしなくなったと言われていますが、もうここまで高くなってしまったら、行きたくても行けないのでは…と、やっぱり思ってしまいますね。
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