月1回の乗車で最低5ポイントの還元
「西武鉄道」が、2025年4月1日から乗車ポイントサービスを刷新するコトを発表しました。
まぁ、現状の乗車ポイントサービスも、元々、2025年3月末までと言っているので、毎年、改定をする可能性があると言う感じではありましたが。
具体的な内容は、こんな感じ。
- PASMO定期券での利用
- 1日5ポイント
- モバイルPASMOでの利用の場合は、1日+5ポイント
- 西武線アプリを対象月内でログインして利用した場合は、1日+5ポイント
- 全ての曜日・時間帯・西武線の駅が対象
- 小竹向原・国分寺駅と武蔵境駅JR連絡改札は対象外
- 通勤定期・通学定期・小児も対象
- 月内の利用を集計し、翌月9日以降にポイントを進呈予定
- 定期券区間内のみの乗車が対象
- 一部でも定期券区間外を含む乗車は対象外
- PASMO残高での利用
- 1回5ポイント
- モバイルPASMOでの利用の場合は、1日+5ポイント
- 西武線アプリを対象月内でログインして利用した場合は、1日+5ポイント
- 月1回目の利用からポイントの進呈対象
- 直通列車ならびに他社線の自動改札機の利用でも対象
- 月内の利用を集計し、翌月9日以降にポイントを進呈予定
定期券での利用の場合の変更点は、通学でも対象になると言うコトと、西武線全駅に拡大され、曜日・時間帯の指定がなくなる上に、西武線アプリのログインでの利用でポイントが進呈されると言う点。
PASMOでの利用の場合の変更点は、2024年度版だと月3回以上の乗車が必要でしたが、1回目から対象になるが、ポイント還元率が変わると言う点。
因みに、現行の乗車ポイント制度(リピートプラス)だと、月3回以上の乗車で0.5%のポイント付与。
モバイルPASMOなら+3.5%(合計で4%)、月内に西武線アプリログイン状態での使用で+1%の合計5%還元。
月16回以上の乗車だと1.5%のポイント付与にくうぇ、モバイルPASMOなら+7.5%(合計9%)に月内に西武線アプリログイン状態での使用で+1%の合計10%還元。
単なる割引になっている気がするが…
正直、今一つ、何を狙いにしているのかが定かではない。
そもそもこうした乗車ポイント制度は、回数券を廃止する代わりとして誕生しているコトが多いが、西武鉄道も同様なので、基本的には乗車回数が必須になっていたりする訳ですが、今回の改定だと、それがなくなり、月1回の利用からポイントでの還元を受けられると言う形になるので、これだと単なる割引になってしまうのでは…?と。
それなら運賃を改定すればいいのに…とすら(もちろん、届け出や掲示の変更など面倒だし費用も掛かる話ではありますが)。
そして、ポイント付与が率から定率になるので、短距離利用の人ほどおトク度が高くなる。
200円区間を乗車すると、最低5ポイント。
500円区間を乗車しても、最低5ポイント。
まぁ、それでも月に16回以上乗車する人で定期券利用じゃない人は、そう多くはないでしょうから、多くの人がプラスになるとは思うけれど。
そしてアプリを月に1回、起動させて乗車するだけで+5ポイントと言うのも、大盤振る舞いのように思えるのですが、何を狙っているのだろう…と。
ポイントの使い道が乏しいのが残念
こうした施策で沿線の魅力を高めて定住人口を増やしたいと言う感じなのかな?と、勝手に思ったりしますが、今回もひとまず「2025年度版」とされているので、1年間の限定企画。
沿線の魅力を高めたいとするならば、せめて3年間ぐらいは続けないと…とも思うんですけれどね。
個人的には、「SEIBU Smile POINT」が、もうちょっと魅力がないとなぁ…とも。
と言うのも、百貨店の西武・そごうは、既に西武鉄道グループから離れている。
西友などもグループではなく、あまり小売りが強くない。
駅ビルがあるような駅もそう多くはなく、しっかりとした自社グループ施設の駅ビルがあるのは、新宿・高田馬場・所沢・狭山・本川越・入間市・飯能駅ぐらいで、最大の池袋駅にすらない。
近年、所沢駅の開発を進めているが、目立つのはそれぐらい。
ポイントを貰っても使い道が乏しく、結局、PASMOにチャージして終わる話になる。
使い道に乏しいのであれば、外部ポイントとの提携に踏み出すのもアリだと思うんですけれどね。
顧客基盤はしっかりとある訳ですから。
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