最大77機を導入へ!
「ANA」が、今後、最大で77機の新規機材の導入を発表しました。
確定発注が68機。
オプションが9機。
1度の発注機材数としては、過去最多。
発注総額も、カタログ価格での換算だと約2兆3,580億円と、かなり巨額になります。
具体的に発注された機材は、以下の通り。
- ボーイング787‐9型機…18機(全機確定発注)
- 2028年度~2031年度に受領予定
- ボーイング737‐8型機(737 MAX8)…12機(確定発注8機・オプション4機)
- 2029年度~2033年度に受領予定
- エアバスA321neo…24機(全機確定発注)
- ANA向け…14機
- ピーチ向け…10機(内、3機はA321XLR)
- 2030年度~2032年度に受領予定
- エンブラエルE190-E2…20機(確定発注15機・オプション5機)
- 2028年度~2032年度に受領予定
ボーイング787‐9型機は、あくまでも国際線強化を見据えた追加発注と言う扱いで、機材更新ではなく、純増になる見通し。
今回の発注機材が予定通りに受領されると、2030年度のANAグループの保有機材数は約320機になる見込み。
A321XLR・E190-E2を国内初導入!
まず国内初の導入になる見通しなのは、エアバスA321XLRとエンブラエルE190-E2。
エアバスA321XLRは、航続距離を長くした機材で、8,704キロに対応できる。
これは日本からだと東南アジア・オセアニア方面への路線拡大が可能になる機材で、またピーチの活動領域が広がる可能性があります。
エンブラエルE190-E2は、座席数は未定ですが、既に導入済みのE190はジェイエアだとクラスJ15席・普通席80席の合計95席と言う仕様。
ただANAはまだE190-E2については、どう言う仕様にするかは未発表。
国内線の需要調整が目的になるかと思われるので、少しダウンサイズする路線が出てきそうだが、これまで空白帯だった100席クラスの機材として新たな路線展開も可能にはなりそう。
一応、別立てにはなっていますが、三菱スペースジェット(MRJ)の代わりと見ても良いのだと。
JALは積極的に新機材の導入を進めている感じがありましたが、ANAはなかなか新機材の導入計画が発表されてきませんでしたが、ようやく…と言う感じ。
エアバスA321XLRを入れて来てどうするんだろう…とは思いましたが、その他は、案外、妥当と言えるのかも。
ただ納入遅延が相次いでいるボーイング。
この計画通りにはいかないのでしょうね、きっと。
全機揃うのは、いつぐらいになるのやら。
ただ成田空港のワンターミナル化の一部が完成する予定なのが、2030年代の前半と言われていますから、とりあえず、そこに間に合えばいいのかな…とも。
ORCはどうするんだろう…?
久々に大型の機材導入計画。
JALは国内線は機材を小型化し、国際線を拡充する計画を発表済みですが、ANAも似た感じがしますね。
そこに燃費効率を向上させると言う形で。
で、やっぱりエンブラエルの導入。
まぁ、消去法的にそうなるような感じはしますね。
ただORCはどうするんだろう…と言うのは、課題に残りそうな気がします。
E190-E2だとORC的には供給過多になるような気がしますしね。
ともあれ、新機材の導入。
これでまた新しい路線とかができるとしたら、楽しみですね。
日系は特に、国際線の路線展開が消極的過ぎて…って気がするので。
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