りんかい線と被りそうな気もするが…?
東京都が推し進めている「東京舟旅」の通勤路線の3航路目として、春以降、五反田~天王洲航路の運航が決定した。
これは、舟運を身近な観光・交通手段として定着させ、水辺の賑わいを創出させると言う取り組みの一環で、2023年度から補助制度を設けていたりするモノの1つ。
今回の路線の詳細は、まだ未発表。
現状は、
- 日本橋~豊洲航路
- 晴海~日の出航路
の2航路が運航されているが、これに五反田~天王洲航路が加わると言うモノ。
五反田→天王洲なのか、天王洲→五反田なのか。
どちらに主眼を置くのかは分からないが、既に天王洲アイル駅にはりんかい線が走っている。
そのりんかい線は五反田のお隣の大崎に乗り入れている訳で、どこまで需要があるんだろう…?
と言うか、なぜこの路線?と言う感じが否めないけれど。
全く使い物にならないのに、なぜ新航路?
そもそも…ではあるが、この舟運を通勤に活用して、ラッシュの混雑を緩和させると共に、水辺の賑わいを創出しようと言う取り組みが、必要なのかな?と言う気はする。
と言うか、現状だとあまりにも補助金制度ありきの航路で実用性がゼロ。
日本橋~豊洲航路だと、現状、毎週火・水・木・金曜の週4日のみの運航。
豊洲発だと16:00~1時間ごとで20:00が最終。
日本橋発だと16:30~1時間ごとで20:30が最終。
つまり朝の運航はない。
しかも1時間ごとの運航。
そして最終も日本橋発が20:30なので残業していたら乗り損ねると言うような感じ。
そもそも平日毎日運航ではなく、月曜日は運航ナシ。
これでは使い物にならない。
鉄道移動だと、やや面倒な晴海~日の出航路は、実用性がありそうな気もするけれど、晴海発08:30~30分ごと、日の出発が08:45~30分ごとで、1日4往復になっていて、夕方の便がない。
これで通勤で使えと言う方が無理である。
せめてもう1時間前から運航があり、毎時30分ごとぐらいで夜中まで運航じゃない限り、とんでもないけれど、通勤手段としては利用価値ゼロ。
寧ろ、これに補助金がいくら入っているんだろう…?と思うレベル。
逆にこのレベルであるなら、早々に通勤手段としての活用は諦めて、ナイトエコノミーとしての舟に全振りした方が良いような気もするんだけれどな…と。
バンコクや香港を見た方がイイ
先日、小池都知事がタイのバンコクを訪れていましたが、バンコクは舟が交通手段として確立されている都市の1つ。
大きなチャオプラヤ川もそうですが、数は減って来ているけれども、小さな運河に入る舟運も、まだまだ健在。
もちろん、鉄道系の公共交通機関が貧弱なバンコクと、鉄道が発達している東京とを一概に同じ土俵に上げるのは正しくはないのかも知れないけれど、バンコクが成功していて東京が全然、話題にもならないのはなぜかを、見て来て欲しかったな…とは(もしこのまま推し進めたいと言うのであれば…と言う話ですが)。
値段。
運航スケジュール。
運航頻度。
やはりこの辺りが揃った上で、ルート。
結局、そう言う話だとは思う。
片手間でやっている限りは、なかなか機能しないのでは…?と。
地下鉄ができた後も、香港とかはフェリーが健在だし、それなりに路線さえ選べば東京でも通用するところはあるような気はするんですがね…
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