絶縁テープの貼付かジップロックが必要に!
先日の記事で、釜山金海国際空港での機内からの火災事故を受けて、「エアプサン」が、リチウムイオン電池を使用する製品については、機内手荷物収納棚への収納が禁止されたコトをお伝えしましたが、同じ韓国のLCCである「イースター航空」も同様の措置をスタートさせました。
火災事故を受けての「イースター航空」の対応は、こんな感じ。
- リチウム電池を含む全ての電子機器と予備のモバイルバッテリーは、機内の荷物棚に保管するコトを禁止
- 予備のモバイルバッテリーは、自身で直接保管して頂き、ショート防止をお願いします。
- バッテリーは1つずつジッパーバッグに分離して入れる
- バッテリー端子とUSBポートに絶縁テープを貼り付ける
「エアプサン」の場合は、今のところ、手荷物収納棚への搭載がNGで、搭乗ゲート付近でチェックがあり、タグを貼った荷物のみが搭載OKと言う感じで、それ以外は特に触れていなかった感じですが、「イースター航空」は、ショートの防止策を講じると言うのがプラスされています。
まぁ、逆に言えば、このぐらいしないと…と言う感じの側面もありますが、これらを実施すると必然的に機内でモバイルバッテリーの利用が不可になると言うコトでもあります。
機内で充電が不可になる…?
因みに、「イースター航空」のリチウムイオン電池の搭載規定は、バッテリー容量が1,000mAh以下であり、リチウムの含有率が2g以下。
容量の計算方法は、容量(Wh)=電圧(V)×電流(Ah),1Ah。
これで1,000mAh以下のモノであれば、機内への持ち込みは装着状態で1人5個まで、予備バッテリーも1人5個まで。
受託手荷物としては機器装着状態で1人5個まで、予備バッテリーは運送不可。
モバイルバッテリーについては、予備バッテリー扱いになるので、受託手荷物での運送は不可です。
「イースター航空」ならば、まだ一番長い飛行距離の路線で、仁川~チェンマイ・バンコク・フーコックと言ったところ。
なので、モバイルバッテリーが使えなくてもフル充電で行けば問題はなさそうですが、やはり降りた瞬間から使いたいモノなので、できれば降りた瞬間にフル充電になっていて欲しいとは。
そうなると、「機内で充電ができる」と言うのも、航空会社を選定する上での要素になるのかな…と言う感じもしますね。
今回の「イースター航空」の対応だと、個々にジッパーバッグに入れておくか、絶縁テープを貼るコトになるので、必然的に、機内でのモバイルバッテリーの利用は不可になりますからね。
まだ多くはない機内充電可能機材
機内で充電が不可になるかも…
まぁ、不便は不便です。
ただ火災に遭うよりはマシ。
そう言う話ではあります。
因みに、韓国の航空会社別での充電未対応率が報道で出ていました。それによると、
・大韓航空…6.3%
・アシアナ航空…13%
・エアロK…100%
・イースター航空…93.3%
・チェジュ航空…82.1%
・ティーウェイ航空…70.3%
・エアソウル…66.7%
・エアプサン…61.9%
・ジンエアー…32.3%
だそうです。
まぁ、フルサービス型のキャリアはさすがに充電可能な機材が多いと言う感じですね。
また大韓航空・アシアナ航空傘下の「ジンエアー」と「エアソウル」「エアプサン」も、やや他のLCCと比べると充電できる機材が多め。
「ティーウェイ」は長距離路線があるので、それら向けの機材が対応しているコトを考えると、アジア域内路線に利用されている機材は、あまり充電できなさそうな気はしますね。
これを機に、USBポートぐらいは付いた形に回収されるのであれば、全然、問題はないんですけれどもね。
ってか、日本は何か対応しないのだろうか。
別に韓国に限った話ではなく、米国ですら1週間に1回以上の割合で事故が起きていると言う報告があるのに…
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