座席とベッド型と移動が可能なのが特徴
高知のバス会社「高知駅前観光」が、国内では初となるフルフラット型リクライニングシートを備えた高速バスの導入を発表しました。
高知県内のメーカーと共同開発され「ソメイユプロフォン」(フランス語で深い眠りの意味)と銘打たれたシート。
通常使用時は、イスの形。
それをフルフラット型のベッドに変えるコトができると言うモノで、利用客が夜になれば、横になって寝ながら移動が可能になると言うシート。
シートは2段ベッドのようなスタイルで、スペックはこんな感じ。
- シート幅|上下段とも48cm
- 長さ|上下段とも180cm
- フルフラット時の上部との空間
- 上段|51~73cm
- 下段|51cm
1両につき、最大12ユニットが可能と言うコトで、合計で24席が設置できると言うコトです(車両タイプやバスのレイアウトにもよる)
シートベルト、ヘッドガードを装備し、衝突時の転落防止などを防ぐ転落防止プレート・衝撃吸収材(足元)を備え、車両保安基準もクリアしたとのコト。
まずは、2025年3月4日から週1往復で、東京ディズニーランドバスターミナル~東京八重洲~バスタ新宿~JR徳島~JR高知~はりまや橋~桟橋を結ぶ夜行バスの「スマイルライナー」にて試験運行をする予定。
乗車券は1ヶ月前から「発車オ~ライネット」で販売を開始。
なお、期間限定で片道7,300円の料金での販売予定。
フルフラット固定シートでも良かった気が…
外国では既に導入されているフルフラット型ベッドのバス。
ですが、今回、導入されるのは、フルフラット~座席と移動が可能なシートと言うのが特徴的。
ただ疑問点としては、まずこの「高知駅前観光」が運行している「スマイルライナー」の東京~徳島・高知線。
運行スケジュールを見てみると、高知発がはりまや橋で19:40、JR徳島で22:15発。
東京側は、バスタ新宿に7:10、ディズニーランドで8:10着。
そもそも座席シートを使うような時間帯だろうか…?と言う感じはする。
冬季だと日没後。
夏季でも高知から乗ってもスグに暗がりになるような時間帯のように思うから、別に車窓を…と言う感じでもない。
まぁ、今回のシートは、別に自社便だけではなく、シート自体を売り出すと言う感じではあるが、フルベッドと座席型の両方を使う必要があるバス路線と言うのが、そもそも限られている気がしなくもない。
なら移動式にこだわらなくても良かったような気がしなくもない。
さらに、1つの路線でベッド型と座席型を動かす場合、誰がどこでどれだけの時間が掛かるのかな?とも。
全自動で動かせる感じはしない。
ならば、ドライバーが動かすのだとすれば、乗客としては手荷物を1度、全部、動かす必要もあるし、それなりに時間も必要な感じがするけれど、どうなんだろう…?
やはり1つの路線でベッド~座席の移動と言うのは、考えていないのかな?
それならば、やはりフルフラットベッド固定式で、ポッド型(カプセルホテル用のようなスタイル)の方が、無難のようにも思うのだが…
移動しながら寝れると言うのは、大きな魅力
1度は乗ってみたいなぁ…とは思う。
ただベッド~座席と動かせるタイプの利点を、どれだけ味わえる路線があるのかな…?とも。
最近、ホテルの値段も爆上がりしている。
特に東京都心部だと、ビジネスホテルでも10,000円じゃ取れないような感じになっているから、こうして横になりながら移動をすると言う需要は、年々、高まっているようにも思う。
ブルートレインがもはや、死語と化している中で、バスがベッド型の移動手段を提供してくれると言うのは、それだけ選択肢が増えると言う感じがするけれど、問題は、価格かな…とも。
24席が設置可能と言うが、やはりそれなりに座席数が減少してしまう。
そうなると、値段が高くなってしまい、安く移動ができると言うバスのメリットが、ややなくなるのも事実。
それならば空路をセールで購入した方が良いかな…とも。
でも、今後には期待して行きたいところですが、東京~徳島間は、2列個室タイプの「マイ・フローラ」を導入している「海部観光」もあり、なかなか面白い路線になって行きそうな感じもしますね。
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