大韓航空、アシアナ航空子会社化で統合加速へ!

今後はLCC子会社の統合も!

韓国航空業界のトップである「大韓航空」による「アシアナ航空」の統合手続きが、ようやく最終段階に入った。

海外14カ国の競争当局による審査が終わり、最後まで残っていたECも統合を承認し、米司法省も独占禁止を提起しなかったコトから、2024年12月11日に「大韓航空」が「アシアナ航空」の株式63.9%を取得。
正式に「アシアナ航空」を子会社化した。

実質的な手続きとしては、統合がほぼ完了した形だが、今後は、統合の形を作って行くコトになる。

まずは「大韓航空」と「アシアナ航空」との統合。
そして、両社の傘下にあるLCCの「ジンエアー」・「エアプサン」・「エアソウル」の統合作業が進められるコトになる。

そして、ECの出した条件である「アシアナ航空」の貨物分野の売却も進められるコトになる。

貨物分野は、「エア仁川」に売却される予定で、2025年1月に契約、2025年7月に「エア仁川」へと統合される計画で、今後、「エア仁川」に移る従業員の選定が進められるコトになる(約800人規模を予定)。

マイルはどうなる?

経営不振に陥った「アシアナ航空」の「大韓航空」による救済合併。
ただこれによって「大韓航空」は、世界でもトップクラスの規模になるほか、韓国での基盤も盤石と言っていいほどのレベルになる。

フルサービスの分野でもそうだが、LCCの分野でも2社が固まるコトで、一気に現在トップの「チェジュ航空」を抜いて、首位に躍り出るコトになるのは、大きいかな…と。

今後、マイレージの部分では、スカイチームに一本化されると思うが、スターアライアンス加盟航空会社と独自提携があるのかどうか。
また「アシアナ航空」が個別で提携している航空会社との提携が、どうなるのかは気になるところ。

「大韓航空」は「JAL」との提携がある(あまり強い提携ではないけれども)。
ってコトで、恐らくですが、「ANA」とは提携しないんでしょう。
と言うか、スターアライアンス加盟航空会社の中で提携が残りそうな航空会社なんて、基本的にはなくて、あったとしてもスカイチーム加盟航空会社ところになるのかな…と。

・タイ国際航空
・シンガポール航空
・ニュージーランド航空
・エアーインディア
・エチオピア航空

ぐらいかな、あり得るとしたら。

そして個別提携の「エティハド航空」・「エアーアスタナ」・「カタール航空」。

この中で、「エティハド航空」は、既に「大韓航空」との提携があるので、そのまま残る感じになるでしょう。

逆に「カタール航空」はなくなってもおかしくはなさそう。
と言うのも、「大韓航空」は、「エティハド航空」に加え、「エミレーツ航空」との提携もあるので。
仮に「カタール航空」との提携を引き継ぐと、中東御三家全てと提携がある形になるので、さすがにオーバースペックな気がしてしまいますからね。

「エアーアスタナ」は、そのまま提携が維持されてもおかしくはないのかな…と。
中央アジアは、スカイチーム加盟航空会社もなければ、「大韓航空」との個別提携がある航空会社もない空白のスポットになっているので。

それにしても長かった…

提携航空会社を含め、マイレージの統合などは、かなり面倒になりそう。
と言うのも、「大韓航空」と「アシアナ航空」では、マイルの価値も違うし、システムも異なりますからね。

ただようやく統合に向けて動き出せたと言う感じでしょうか。

それにしても…
やたらと長かったですね。

それぞれの規制当局での返答が長引いたと言う話ですが、逆に、ここまで長引いた理由はなぜなのだろう…と言う感じもしなくはない。

その間にかなり「アシアナ航空」の負債も増えたし、世界的な情勢も変わってしまった感があるけれど。

ただこれでかなり規模感も大きな航空会社が誕生するコトになった。
1+1=2にはならないのだろうけれど、今後、アジアを牽引する航空会社になって行くのでしょう。

長かった。
かなり時間は掛かってしまったけれども、これで日本の航空会社は、韓国の航空会社と規模の面では、ちょっと差が広がり過ぎた感じがする状態になりますね。

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