ライアンエアーで1億700万ユーロの罰金！
スペイン政府が、2024年11月22日、乗客の手荷物に対する追加料金や扶養家族を同伴するための隣席の予約などを「不正行為」だとして、LCC5社に合計1億7,900万ユーロ（約290億円）の罰金を科したコトを発表しました。
今回、罰金対象になった5社と、それぞれの罰金の額は、以下の通り。
- ライアンエアー…1億700万ユーロ
- ブエリング…3,900万ユーロ
- イージージェット…2,900万ユーロ
- ノルウェージャン…200万ユーロ
- ボロテア…200万ユーロ
さらに今回の罰金に関しては、制裁対象になった以下の行為を続けるコトの禁止も求めています。
- Exigir el pago de un suplemento por el transporte de equipaje de mano en cabina.
- Exigir el pago de un sobrecoste sobre el precio del billete por la reserva de asientos contiguos en el caso de menores y personas dependientes y de sus acompañantes.
- No permitir el pago en metálico en los aeropuertos españoles.
- Imposición de una tasa desproporcionada y abusiva a los pasajeros por la impresión de la tarjeta de embarque.
- Omisiones engañosas de información y falta de claridad en los precios publicados tanto en su propia web como de terceros, dificultando la comparabilidad de ofertas de precios a las personas consumidoras y la toma de decisión por estas.
乗客の手荷物に対する追加料金。扶養家族を同伴させるための隣席予約。
スペイン国内の空港で、現金による支払いを認めないコト。
さらにボーディングパスをプリントしないで空港に来た際に不釣り合いな料金の設定。
そして価格に関する情報を省略し、不明瞭にするコトを対象に挙げています。
ここで言う手荷物は、前の座席のシート下に入るような手荷物であれば、無料でOKですが、荷物棚を使う旅行者に対して、追加料金を取ると言う行為がNGと言う感じ。
要するに、とりあえず安い航空券代で集客をして、追加料金をどんどんと設定していると言う行為がNGとみなされた感じでしょうか。
LCCのビジネスモデルがNGになってしまう
賛否はあるように思う。
確かに政府が言うコトは一理ある。
荷物を持たずに（小さな手荷物だけならば、無料だけれども）、旅行に出るなんて不可能だろって言いたいのだと。
ただ個人的には、それは予め、明記されているコトだし、必要であれば追加料金を払うと言うLCCのシステムは、理にかなっているとも思うし、座席のシート下に入る分の荷物で旅行に出ると言うのも、不可能ではないですしね（特に夏場なら）。
IATA（国際航空運送協会）も、一律で手荷物料金を禁止すれば、そのコストが全ての航空券に転嫁されると警告しており、手荷物を持ち込まない旅行者も、一律で料金の負担を強いられる状況が生じるとも訴えています。
これが法的に有効なのかは分からないですが、こうした手数料で稼ぐと言うのも、LCCのビジネスモデルの1つ。
今回の罰金措置と今後の対象行為の継続禁止が、LCCのビジネスモデルに大きな影響を及ぼすのは、間違いがなさそう。
ピーチのミニマム運賃なら発券手数料を取るけれど…
機内預け入れの荷物がある人は、追加料金を。
それは分かる。
一応、ホントに手荷物だけならば無料で行けるし、そう言う人も中に入るだろうから。
逆に、日本の「Peach」の最安料金であるミニマム運賃なんて、発券手数料を取る。
国内線でも国際線でも、640円。
Webから予約した場合でも、この手数料が必要。
荷物を持たずに搭乗はできる。
でも、発券せずに飛行機には乗れないのだから、この手数料はおかしいよなぁ…とは。
予約手数料はWebから予約すれば無料になるので、手数料の会費は可能だけれども、発券手数料はどうやってもこの運賃体系を選ぶと逃げられない。
ならミニマムの料金設定を＋640円に設定するべきで。
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