路線バスに加え、連絡バスの試験運行!
和歌山県の南紀白浜空港が、空港連絡バスの試験運行をスタートさせました。
空港の利用客が増えているのに伴い、空港アクセスを強化すると言うのが、狙い。
現在、JAL運航の羽田便が1日3往復で離発着していますが、それに合わせて1日3往復合計6便の運行。
ひとまず試験運行なので、2025年1月5日までですが、詳細は、こんな感じ。
- 運行方式|予約不要・クローズドア(途中乗降不可)
- 運行会社|明光バス
- 運賃|
- 空港~アドベンチャーワールド…500円
- 空港~由良浜・白浜駅…700円
- 空港~朝来駅周辺…800円
- 空港~田辺市役所・紀伊田辺駅…1,000円
バスの時刻表としては、こんな感じ。
- 紀伊田辺駅07:48→朝来駅08:00→白浜駅08:10→南紀白浜空港08:35
- 紀伊田辺駅11:25→朝来駅11:37→白浜駅11:47→南紀白浜空港12:12
- 紀伊田辺駅16:33→朝来駅16:45→白浜駅16:55→南紀白浜空港17:20
- 南紀白浜空港09:15→白浜駅09:35→朝来駅09:45→紀伊田辺駅10:10
- 南紀白浜空港13:05→白浜駅13:25→朝来駅13:35→紀伊田辺駅14:00
- 南紀白浜空港17:50→白浜駅18:15→朝来駅18:25→紀伊田辺駅18:50
定員が27名の中型バスによる運行になり、便によっては、アドベンチャーワールドを経由する便があります。
羽田線以外はできないのか…?
既に、南紀白浜空港と近隣とを結ぶバスは、路線バスとして別にある。
紀伊田辺駅からだと1日1.5往復(1往復は新宮・熊野古道中辺路からの「快速熊野古道号」)。
白浜駅からは路線バスが頻発(1時間に1本はないけれど、それに近いような本数があるイメージ)。
特に白浜駅とを結ぶ路線バスとは、見事に被るようなイメージですし路線バスの方が便数も多いのですが、こうして空港をダイレクトに結ぶバスと言う意味では大きなプラスなのかな…と。
路線バスを使われている地元の人と、荷物がある観光客で、動線が分かれるのもプラスだと。
さらに今回のバスは、県内第2位の都市である田辺市まで全便が行くのも大きな要素のなのかな…とは、思いますね。
元々、白浜~アドベンチャーワールド~南紀白浜空港間は路線バスが、走っているので。
南紀白浜空港は、JAL運航の羽田便が1日3往復のみ。
その割には、アクセスが充実して来たのでは…?と、ちょっと思ったりも。
空港の利用者が順調に増えているイメージではありますが、そろそろ羽田便のみと言う構造から脱却できると、また利用の輪が広がって行く感じがするんですけれどね。
人口のある都市が少ないのが、ネックなんでしょうね。
観光需要はポテンシャルがあっても。
さすがに伊丹は近すぎるから、路線はできないでしょう。
ただ世間的には、あまり「南紀」のイメージがないのかな、関西在住じゃないと。
名古屋からなら空路があっても良さそうな気はするんだけれど。
地方の公共交通機関をどう確保するか
日本だけでなく、地方に旅をすると、困るのが、その先への交通手段。
そもそも公共交通機関がない。
バスが走っていても、便数が極端に少ない。
バスが走っていても、極端に値段が高い。
バスが走っていても、現金しか使えない。
そう言った課題がある。
随分とICカードやタッチ決済は進んで来たけれど、やはりどう交通手段を確保して、観光客を誘導して行くのかは、地方の課題になるんだろうなぁ…と。
過疎化が進む一辺倒だろうから、地元需要に期待しても仕方がないと思うし(そもそも地方の方は1人1台レベルで車を持っていらっしゃるし)。
誘導できる場所が増えれば増えるほど、宿泊日数が増えて、地元への消費が大きくはなるけれど、そもそも観光客の誘致が先か、移動手段の整備が先なのか。
そう言う話にもなるし。
なので、とりあえず実証実験をして、PRをしっかりして検討して行くと言うのは、プラスな話だな…と。
でも、今回の南紀白浜空港へのアクセスバスは、実証実験の期間が短すぎる感じはする。
せめて1年ぐらいは見てくれないと、PRもビミョーになると思うのだが…
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