まだ独自のブランドを維持しつつの買収完了
「アラスカ航空」(アラスカ航空グループ)は、進めてきた「ハワイアン航空」(ハワイアン・ホールディングス)の買収を完了したコトを発表しました。
今後の動きについては、以下の通り。
- ブランドはそれぞれを維持する
- フライトを相互で予約できるようにする
- マイレージアカウント間でのマイル移行機能を、近日中に提供
- アラスカ航空のマイルの特典航空券の利用先として、ハワイアン航空が可能になる(2025年初頭)
- アラスカ航空が加盟中のワンワールドに引き続き、加盟する
さらに今後、単一の航空会社として運航すべく、アメリカ連邦航空局から単一の運航証明書を取得する作業を実施している状態。
これらの統合プロセスが完了するまでは、ウェブサイト・予約システム・マイレージプログラムは、現状の独自のモノが、引き続き、維持される形になります。
「ハワイアン航空」を率いるハワイアン・ホールディングスは、2024年9月18日付で上場廃止になりました。
JALとの提携がある両社なので…
やや規模は異なりますが、この統合で、デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空のBIG 3とサウスウエスト航空に続く、航空会社になりますね。
「アラスカ航空」はシアトルに大きな拠点を持っていますが、今後は、「ハワイアン航空」の拠点であるホノルルが第2の拠点に。
さらにロサンゼルス・サンフランシスコ・ポートランド・サンディエゴ・アンカレッジの拠点も維持される形ですが、日本からも行きやすい西海岸に拠点を多く持っているのが特徴ですね。
既に両社とも「JAL」との提携がある状態なので、日本在住者からしてみれば、そこまで大きな改変を感じる訳じゃないのかも。
ただ世界的には規模感が劣るワンワールドに、「ハワイアン航空」が加わる形になるかと思うので、その点ではプラスと言えそうですね(特に、ステイタスを持っている場合)。
特にアメリカでは、アメリカン航空+アラスカ航空+ハワイアン航空になるのは、手厚いですね。
今後の経営戦略は…?
今回は、やはり「ハワイアン航空」の救済と言う感じが強いかな…と。
「アラスカ航空」としては、もう少し規模を大きくしていないと、他の競合他社と競り合えないでしょうし、組み合わせとしては良かったのでしょうが、どちらも国際線は弱含み。
逆に言えば、これから伸ばせる余地があるとも言えますが、どう言う経営戦略を統合後に打ち出してくるのか…は、期待していきたいところですかね。
ただ「ハワイアン航空」は国際線は日本路線の比重が大きい航空会社ですが、コロナ禍以後、なかなか需要が戻っていないコトもあり、今後は日本重視と言う姿勢にはなっていかないんでしょうね…
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