統合後は大江戸温泉物語ブランドに!
「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」と「湯快リゾート」が、2024年11月1日にブランドを統合するコトを発表しました。
ファンド傘下にある「大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ」に名前を寄せるという形になり、既存の「湯快リゾート」は改名するコトに。
現在、大江戸温泉物語は、日本国内で35軒の温泉宿の他に温浴施設・テーマパークを運営している一方で、湯快リゾートは、日本国内で29軒の温泉宿を運営している。
これを
- 大江戸温泉物語
- 大江戸温泉物語Premium
- 大江戸温泉物語わんわんリゾート
- TAOYA
の4ブランドに整理すると言う話になります。
他に大江戸温泉物語が展開している公式会員プログラムの「いいふろ会員」プログラムが、全宿に導入されるコトに。
同業種同士での統合!
どちらかと言うと、東側に強い大江戸温泉物語。
どちらかと言うと、西側に強い湯快リゾート。
全く同じ感じの同業ですが、そこまで地理的に被るところはなく(全くない訳でもないが)、組み合わせとしては最適と言う感じ。
今後、統合を記念して「いいふろ!さ〜いこ〜キャンペーン」のスタートも発表されており、スタンダードプランが15%割引になったり、次回利用できるクーポンが貰えたりする(対象宿泊期間は、2024年11月1日〜2025年2月28日まで)。
元々、両社ともに廃業した温泉宿を買い取り、リニューアル+バイキングスタイルの食事と言う形で伸ばしてきた企業なので、相性としてもスムーズに行きそうな気はしますね。
最近、大江戸温泉物語の方は、リニューアル+アップグレードを進めているが、それでも経年劣化は避けられないでしょうから、その辺りをどうするか…と言うのは気になるところ。
そして、規模感としては圧倒的なスケールはあると思う。
だけれども、パッとしない感じなのが、不思議だな…と。
地域と共存しなければ、衰退するだけ
「大江戸温泉物語」も「湯快リゾート」も、共にバイキングがメイン。
つまりは自社のホテル内に顧客を囲い込むスタイル。
結局のところ、これが一番、日本の温泉地を衰退させているように思う。
もちろん、草津温泉の湯畑や共同浴場のように、街中に観光スポットがあれば、また違うのだろうが、多くの日本の温泉地は、そう言う訳じゃない。
温泉地に訪れた観光客が、あまり温泉地で消費をせず、ホテルの中だけで全ての消費活動が終了してしまう…
それで温泉地が伸びて行く訳がない。
もちろん、バイキング+温泉で自社内で囲い込むスタイルが悪いとは言えず、やはり何かしらの街歩きを提示できない温泉地の在り方が問題なのだろうが、規模が大きくなるだけでなく、地元と共存していく形になって行かないと、なかなかこれからは難しいのでは…?と思ったり。
それかもうインバウンドに振り切るか。
そのどちらか。
スケールが大きくなり、どう言う経営をしていくのか。
まぁ、これからが楽しみなところではありますね。
これだけのスケールがあれば、いろいろと仕掛けて行けそうですし。
ただ…
問題なのは、「大江戸温泉物語」が、今、ファンドが株主と言うところ。
地元と共存して…と言うような経営戦略を打ち出すような感じでもないんだろうな…
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