フランス・TGV、複数の路線で破壊行為に遭い、被害発生!

3路線で被害!+1ヶ所は未遂!

フランスでパリ五輪が開幕しましたが、2024年7月25日夜に高速鉄道「TGV」の3つの路線が放火の被害に遭い、列車の運行に大きな乱れが出ている状態に。

具体的に被害が出たのは、

  • パリ~フランス西部を結ぶ太平洋線
  • パリ~ベルギー国境方面を結ぶ北部線
  • パリ~ドイツ国境を結ぶ東部線

の3路線。
実際にはもう1路線も狙われたようだが、そちらは事前に職員が複数の不審者に気が付いたコトにより、未遂に終わった模様。

運転手に安全情報を伝えたり線路の切り替えを行なったりするために使われている複数のケーブルが設置されたような場所が、今回、ターゲットになっているようで、被害を受けたケーブルについては、1つ1つを手作業で修復する必要があるために、復旧に時間を要しており、北部線と大西洋線は29日、東部線は27日にそれぞれ復旧する見込み。

 

無防備な鉄道

犯行声明などが出ている状態ではない。
開幕式を間近に控えたパリ・オリンピックに対しての抗議活動なのか、それとも政治的な意味合いがもっと目的としてあるのかなど、特に犯人の狙いが不明な状態ですが、実際に死傷者が出ていないだけでテロ行為にも近い事故。

こうした行為に対して、鉄道と言うのは、あまりにも無防備だと言うコトを、改めて思わざるを得ない。

日本も新幹線を代表とする高速鉄道網があるが、別に、誰でも駅に入れて、そのまま列車に乗るコトができる。
空路であれば、持ち物検査などを受ける必要があるが、鉄道に至っては、それがない。

仮に持ち物検査などが実施されたとしても、長く引かれた線路に対して、防犯カメラが付いている訳でもなく、あまりにも無力だったりする。

はたしてそれで良いのかどうか。

日本の高速鉄道は海外の比ではないレベルで、圧倒的に運転間隔が短く、次から次に列車が出発するぐらいに利用客がいる。

特に東海道新幹線は、利用者が多く、圧倒的に本数も多い。
そうした路線で、なかなか全部の乗客に対して持ち物検査を行なうと言うのは、難しいモノがあるのも事実。

だが、何かが起きてからでは、高速で走っているだけに被害の度合いが激しくなる訳で、そろそろ多少なりとも有効な防犯手段を考えるべきタイミングになっているのかも知れないのでは…と、つい思ってしまいますが、どうなんでしょうね。

最後は人の手しかないのか…?

今回の「TGV」の破壊行為。
1路線だけ未遂に終わった模様だが、その未遂に終わった理由は、職員が不審者に気付いたため。

やはり最後は「人の手」なんだろうな…と、改めて思ったりする。

ただ日本の新幹線も「TGV」も、「人の手」で路線を守り抜くのは、もはや無理な話。
それだけ短い路線長でもないですし、いくら「TGV」よりも日本の新幹線は専用路線が多いと言っても、「人の手」だけでは守り抜けない。

ただ新幹線も「TGV」も、もう社会のインフラ。
それがなくては、国内の移動がままならないと言う存在なだけに、そろそろ防犯装置の向上も視野に入れていくべきなのかもなぁ…と、改めて。

小型で高性能のX線装置の導入であったり、防犯カメラの増設であったり、できうる対策はやはりもっと行っていかないと…と。

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