日本到着便航空券の新規予約停止を、国交省が要請→撤回へ!

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コロナの影響が日本にも出て来て、もうかなりの時間軸が過ぎているのに、まだまだ右往左往しているのは、やはりこの国の根本的な部分が、今の法体制では対応できないと言うコトなのだろう。
それが良いか悪いかは別として、そろそろ有事における根本的な法体制を議論すべきタイミングと言えるのかもなぁ…とは思う。

ただあまりにも野党がだらしなさ過ぎて、偏った意見ばかりにはなりそうだけれど。

日本帰国便航空券、新規予約停止要請を撤回!

今朝の記事で、政府が航空各社に対して、日本に到着する国際線の新規予約を2021年12月末まで停止するように要請したと言う記事を書きました。

が、2021年12月2日の会見で、

“国土交通省において、新規予約の一律受付停止の要請を取りやめ、邦人の帰国需要に十分配慮するよう航空会社へ改めて通知した”

と述べ、日本への航空券の新規予約停止については撤回すると言うコトになった。

今回の措置は、コロナウイルスのオミクロン株の世界的な感染拡大を受けての措置だったけれど、やはりさすがに邦人の帰国手段を奪うと言うコトを政府が要請すると言うのは、無理があったと言うコトなのだろう。

と言うか、邦人救護は政府の役割の中でも大きな仕事の1つだと思っているのだけれど、それを自ら放棄すると言う形ですしね(そもそも憲法違反だとのコトですが)。

迅速な対応と言うのは、菅前内閣の時に課題になった部分。

それを踏まえて、岸田現内閣ではスピード感を持って動いた結果なのだろう。

なので、個人的にはそれを否定する訳じゃない。
撤回の動きも早かったですしね。

ただ、素人のボクが考えても、邦人救護は?と言う感じに思ったので、政府内でそう言う感覚を持った人はいなかったのかな?と言う気持ちも正直なところではありますが。

十分に配慮とは、何を意味するのか?

で、会見で述べられた“邦人の帰国需要に十分配慮”と言うのは、どう言うコトを指すのか。

既に、12月に入って以降は、1日における入国者数を5,000人から3,500人に引き下げている状態で、これは堅持すると思われる中で、何をどうしたら“十分配慮”になるんだろう?と言う感じ。

松野官房長官が

“比較的需要に余裕がある週や曜日を中心に、予約状況や需要動向にきめ細かく対応して行く方針と聞いている”

と説明していますが、これもあまり意味が分からないのだが…

ってか、こうしたフワッとした話が一番、困ると思うのだけれどね。

そもそも1日3,500人の枠。

予約を通した時点で、その日の邦人数がリアルタイムで分かる仕組みなんて、今、あり得るのだろうか?
システムだって航空会社で異なるモノを使用している訳だし、オープンチケットを買っている場合、復路は日程の変更ができる訳で、予約を通した後に再予約と言うのも多々ある話でしょうし、それらの中で一々、国籍までを把握できたりするモノなのだろうか…とも(そもそも予約を入れた時点では国籍やパスポート情報の項目って、不要じゃなかったっけ?)。

邦人救護と私権制限について、どう考えているのか

で、結局のところ、入国は今まで通り。
そして入国後の隔離の精度を上げるべきだと言うのが、手っ取り早い対応なのだろう。
ただこちらも強制隔離は私権の制限であり、憲法違反になる可能性が高い。

これをどう捉えるか…と言うコトになる。

私権の制限と言うのは、極めて、危険な要素を持っているのは確か。

ただ今のようにザルのような自宅隔離なんて、ホント、意味を成さない。

まだ一人暮らしで、空港から自宅までは自家用車で移動+その後の仕事も出社ナシと言うのであれば、まだ分かるけれど、そもそも自宅での隔離なんて、家族がいたら仮に陽性だった時点で危険度が一気に高まる訳だし。

だからと言って空港周辺での隔離と言うのも、正直、成田近辺だと言っても1日3,500人×10日分の収用を賄うだけのキャパはナイだろうし(関空などに人が分散したと言っても、1日2,000人ぐらいは成田利用になるだろうから、それだけで20,000人ですしね…)。

まぁ、やっぱり分かったコトは、日本政府に在外邦人の救護なんて概念がナイってコトですかね、ひとまずは。

概念がナイのだから、その手段も持ちえないし、情報も持っていない。

さらに日本国民自体も、こうした有事の際には、“自己責任ガー”と念仏のように唱える人が大多数なのが現状だし、今回の話でも“海外に今、行っている人はそう言うリスクも承知で出掛けているでしょ?”と唱える人すらいるレベルですしね。

確かに海外にいると言うコトは様々なリスクを背負っている人が多い。

だけれど、帰る手段を拒絶されると言うリスクは、誰も背負ってないと思うんだけれどね(その国を出国出来ないと言うリスクを背負う時はあるけれど、日本に入国出来ないと言うリスクは考えている人はごく稀だと)。

結局のところ、根本的な所に対しては打つ手がない中で、どうマシにして行くか。

そう言う話なんだよね。

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