JR東日本、東北新幹線で最高速度アップの工事着手へ!

盛岡~新青森を320km/hに!

JR東日本が、東北新幹線の盛岡~新青森間について、最高速度を現行の時速260kmから時速320kmに引き上げる計画を発表しました。

具体的な工事の内容としては、

・吸音板の設置 合計約1.3km
・防音壁かさ上げなど 合計約3.6km
・トンネル緩衝工の延伸など 合計約24か所

工事は2020年10月からスタートさせて、7年ほど掛けて行なうとのコト。

これにより盛岡~新青森間の所要時間は、最大で5分程度、短縮できる見込み。

上野~大宮も最高速度アップ!

現時点で日本最高速度を誇る東北新幹線。
ただ区間によって最高速度が案外、異なっていると言うのが実態だったりします。

具体的な現行の最高速度は、こんな感じ。

区間距離最高速度メモ
東京~上野3.6km110km/h 
上野~大宮26.7km110km/h130km/hに引き上げ工事中
大宮~宇都宮79.2km275km/h 
宇都宮~盛岡425.8km320km/h 
盛岡~新青森178.4km260km今回発表区間

上野~大宮間の埼玉県内については、130km/hへの引き上げ工事が行われており、引き上げによるダイヤの変更は2021年春を予定しており(詳細は未発表)、もうまもなくと言う状態。

この区間の所要時間は、工事が完成すると、最大で1分程度、短縮される見込みですが、それに続く最高速度の引き上げと言うコトになり、この工事が完成すると、宇都宮~新青森間が320km/h対応と言うコトになります。

まぁ、東北新幹線のほとんどの区間と言っても差支えがなさそうですね、完成すれば。

合計で6分程度の短縮に!

上野~大宮で1分。
盛岡~新青森で5分。
共に工事が完成すると、合計で最大6分程度の短縮見込み。

6分間。

って…
する意味があるのかな…なんて、ちょっと思っちゃいますけれどもね。

北海道新幹線の札幌延伸を見据えると、対飛行機との競争では、数分でも詰めて行きたいと言うところなのでしょうね。

工事の内容的にも、大規模な工事と言う感じもしませんしね(それでも営業しながらなので、大変な作業ではあるかと思いますが)。

盛岡~新青森の最高速度引き上げは、詳細の発表こそこのタイミングですが、コロナ禍以前から計画されていた話でしょう。

でも、コロナ禍で大きく“旅のスタイル”が変わり始め、何よりも需要が激減している中で、JR東日本としても経営的には初の通期の赤字が見えている状態。

それでも、今のタイミングで、この工事。

それだけ重要であると言う認識なのだろうが…

でも、これ以上、急ぐコトにどれだけの意味があるのだろう…なんて思ってしまう。
でもこれは、やっぱり日頃から出張などでの業務で使わないからこそなのでしょうね。

JR東海の東海道新幹線の時間短縮だって、短期間でできたシロモノじゃないですし。

因みに、上野~大宮間の工事が終わると、線路を共有している上越・北陸新幹線も同区間で1分間の時間短縮が実現するコトになりますが、上越・北陸新幹線は大宮~高崎間でも最高速度の引き上げ工事を行っており、こちらの完成は3年後で、2分程度の短縮が実現する見込みだとか。

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